2021.3.24 07:30

【サンケイスポーツ評論家セ順位予想】巨人1位、阪神2位 7氏全員一致!

【サンケイスポーツ評論家セ順位予想】

巨人1位、阪神2位 7氏全員一致!

 本紙専属評論家陣による、今季の順位予想のセ・リーグ編。なんと7氏全員が、優勝は菅野智之投手(31)が残留して3年連続のリーグ制覇に挑む巨人、2位は即戦力ルーキーの佐藤輝明内野手(22)=近大=らの入団で投打に厚みが増した阪神で一致した。他の4チームが下馬評を覆す可能性は? 公式戦は26日に開幕する。

◆江本孟紀氏、梶谷1番で打線につながり 原采配も武器

 1月の『日本一早い順位予想』から変動なし。

 巨人はうまく補強した。梶谷が1番に座ることで、坂本、岡本和、丸のクリーンアップが機能する。数少ない泣きどころだった、打線のつながりの悪さが、解消される。オープン戦でも最後にきて、主役、脇役ともしっかり仕上げてきた。菅野の残留も大きい。要するに、投打とも昨季より悪くなる可能性がほとんどない。もはや名将の域に達した原監督の采配も、他チームにはない強烈な武器。慢心さえなければ、今季も走る。

 ヤクルト3位の理由はチームカラーとサイクル。前年までの低迷に引きずられない、気分転換が上手なチーム。また野村克也さんの監督時代も、1位→4位→1位→4位→1位→4位と、浮き沈みを繰り返した。今季は「浮」の番か。

◆若松勉氏、内川が村上に好影響 ヤクルトAクラスある

 2年連続で最下位になったヤクルトを、2年連続でAクラスの3位と予想する。期待を込めて、奮起を促したい。

 打線では、移籍の内川が5番に座ることで、4番・村上に好影響が出る。きわどいコースを攻められても、無理に打ちに行く必要はなく、四球を選んででも、内川に回せばよい。精神的に余裕が生まれるはずだ。

 先発陣も頭数はそろった。中でも楽しみなのは奥川。スピードと、鋭い変化球がある。あとは球を低めに集めること。

 また今季は試合が九回で打ち切られるため、どこも早めの交代で、リリーフをつぎ込んでくると見る。ヤクルトも、そうした継投がハマれば…。

 巨人は菅野の残留と梶谷の加入が大きい。若手野手も伸びている。オーダーのバリエーションは一層、増えるだろう。

◆黒江透修氏、期待の秋広 1軍に上がってチームに変化を

 巨人の3連覇だろう。新外国人野手は開幕に間に合わないが、坂本、岡本和、丸のクリーンアップはリーグ随一。そろって不振が続くことは考えづらい。あえて死角を挙げると、以前と比べてチームに粘り強さがなくなったこと。接戦になったときの不安は残る。

 注目しているのは高卒新人の秋広。一塁手を固定できると、チームの安定感が増す。早く1軍に上がって、チームを変える存在になってほしい。

 投打ともに一段階レベルアップした阪神が、巨人を脅かす存在だ。新人の佐藤輝の打撃は、十分にプロのレベルに達している。オープン戦の活躍は、まぐれではない。

 4位以下は横並び。DeNAはうまくいけば3位に入れるだけの力があるものの、監督が交代して、まだチームが固まっていない。

◆小早川毅彦氏、頭一つ抜けているが…投手陣には死角あり

 巨人が頭一つ抜けているが、あまり投手陣が育っていない。菅野を筆頭に、もう少し体を絞ってもいいのではないかと思う。昨季はまさに1強5弱だったが、死角があるとすれば投手陣だろう。

 追うのは阪神。課題だった打線に、新人の佐藤輝が加わった。開幕からマルテ、サンズと外国人選手がいるのも大きい。大山を含めた中軸の得点力を生かすため、近本、糸原の1、2番を信頼して使い続けてほしい。

 3位以下は横一線。4球団全てにAクラスのチャンスがある。

 広島は栗林、森浦、大道、ヤクルトは木沢、山野と即戦力候補がいて、若手が活躍すると刺激になってチームの中が盛り上がる。DeNAは毎年のことだが、個々の力は巨人や阪神にも見劣らない。中日は新戦力に乏しいことから6位にした。

◆大久保博元氏、ダークホースは投手陣がそろっている中日

 セ・リーグで、巨人に勝てるチームはない。原監督は2006-15年の第2次政権から、外国人選手であっても駄目な選手には「駄目」と言える“鬼”になった。一方で「功労者には、ユニホームを着させないといけない」と言っていた。それが桑田チーフコーチ補佐の入閣。「打倒巨人で来い」と田口をトレードで出した実行力もすごい。菅野が残留したことで、戦力は盤石だ。

 阪神はこのご時世ということもあるが、みんなまじめに練習してチームが変わろうとしている。ダークホースは中日。大野雄を筆頭に投手陣がそろっていて、総合力で安定している。

 ヤクルトは6位のつもりだったが、手薄な投手陣に田口が加入したので4位に上げた。もともと打線はいいので、大きな連敗はなくなると思う。

◆野村弘樹氏、藤浪が本来の姿に戻れば阪神は強い

 巨人は菅野が米大リーグへ移籍していたら、マイナス10勝を覚悟しないといけなかった。戦力ダウンがないとなると、層の厚さから優勝候補の筆頭は変わらない。

 阪神は、ずっと気になっている藤浪が本来の姿に戻れば強い。新人の佐藤輝は最低でも打率.250、20本塁打は期待できるだろう。中日は投手陣がそろっているし、3年目の根尾も良くなっている。

 4-6位は難しい。広島は大瀬良にめどが立ったので4位にしたが、抑えを含めたブルペン陣に不安要素が多い。DeNAは外国人選手が開幕に間に合わないのが痛い。

 ヤクルトは新戦力の活躍次第で台風の目になる。移籍組の田口、バンデンハーク、新人の木沢、山野の4人で15-20勝できれば、Aクラスに入ってもおかしくない。

◆真中満氏、菅野残留で厚い選手層 打線にも安定感

 巨人と阪神が戦力的に抜けていて、2強4弱になりそうだ。巨人は菅野が残留し、選手層の厚さは今季もリーグ一。打線を含めて、安定感がある。

 阪神は投打のバランスがよくなった。投手陣はもともと駒がそろっていて、スアレスの残留で抑えも固定できた。得点力が心配だったが、昨季は大山が結果を残し、今季は佐藤輝という楽しみな新人が加わったことで、ある程度期待できる。

 昨季最下位のヤクルトは後ろの清水と石山が安定していて、課題だった先発に田口とバンデンハークが加わった。上積みがあるので、昨季より頑張ってくれるだろう。

 DeNAは外国人選手が来日できない影響を最も受けて、打線は佐野と宮崎頼み。投手陣に若手が出てきているが、未知数の部分が多い。