2021.3.24 07:30

【サンケイスポーツ評論家セ順位予想】西の6人全員が阪神V

【サンケイスポーツ評論家セ順位予想】

西の6人全員が阪神V

 プロ野球は26日に、セ、パ両リーグの公式戦が開幕。サンケイスポーツ専属評論家6人が2日間に渡って、順位を大予想する。今回はセ・リーグ編でオープン戦1位の阪神を全員が優勝予想。阪神OBの“代打の神様”八木裕氏(55)は「選手層の厚さ、バランスの良さは他球団を圧倒している」と高く評価した。

◆八木裕氏、選手層の厚さとバランスの良さは圧倒的

 巨人と阪神の一騎打ちムードが強い。特に阪神の戦力充実ぶりは目を見張る。

 阪神を1位にしたのは、昨年から在籍して、すでに来日している打のマルテ、サンズ、投のスアレスらが揃って好調を維持していること。新人の佐藤輝がオープン戦で期待以上の成績を残し、この効果でチーム内に競争意識が芽生えていることも大きい。

 開幕前の現時点で高いレベルでの見極めを行い、さらにアルカンタラ、ロハスという投打の助っ人が合流時点で再び戦力整備ができる。この選手層の厚さ、バランスの良さは他球団を圧倒している。

 開幕30試合でいかにダッシュできるかが、V奪回の条件になるだろうが、現状ではその可能性は十分にある。苦手・巨人との対戦成績が分岐点になる。

 もちろん巨人も強い。何と言っても王者。勝ち方を知っている。菅野中心の投手陣は、井納が加わって、田口が移籍で大きな上積みはない。が、打線は坂本、岡本、丸の実力者に、梶谷が加入。1番・梶谷の働き次第では阪神を上回る力になるかもしれない。

 中日は先発に大野雄がいて、後ろの投手陣も安定して、勝ちパターンを持っているのが強みだが、昨年からの疲れが気になるところ。

 広島も投手力のチーム。大瀬良、野村、森下という先発陣は強力だ。

 下位の2球団は少し厳しいだろう。DeNAは開幕に外国人が間に合わないのは痛すぎるし、さらに今永も出遅れる。ヤクルトは投手陣の立て直し、さらには固定できない捕手など、心配な点が多すぎる。

◆田尾安志氏、課題の守備修正できれば優勝だ

 昨年も阪神を1位に推して、決して勝てないシーズンではなかった。ことしはさらに戦力の上積みがある。藤浪に不安要素がなくなり、他の先発陣も充実。新戦力も頼もしい。佐藤輝はすごいのだが、中野も十分に1軍戦力。(昨季途中に)オリックスから来た小林、さらに巨人から来た山本らもプラスアルファになる。

 問題は守備。オープン戦でもつまらないプレーが目についた。そこさえ修正できれば優勝だ。

 昨年の巨人は菅野の貯金で優勝できたが、果たして昨年以上に勝てるかとなると疑問。移籍してきた梶谷が昨年並みの成績を残せば打線も怖いが、コンスタントな打者かと言われれば「?」が付く。阪神とマッチレースになるだろうが、力は阪神が上と見た。

 中日は京田を筆頭に中堅クラスの底上げが見られていないのが3位になった理由。広島はルーキーの3投手が使えるし、大瀬良の復活が何よりの朗報。Aクラスも狙える。ヤクルトは田口、内川の補強組の頑張り次第。DeNAは外国人不在の開幕があまりにも痛すぎる。

◆星野伸之氏、使える選手多い充実の選手層

 阪神は“使える選手”が多い。投手では新たに加治屋や小林、桑原らが計算できそうで、打者も糸井が控えに回りそうなほど。誰かが調子を落としても、フォローできる層がある。計算できる外国人が投打に揃っているのもいい。シーズンに入っても、ロハス、アルカンタラに早く来て欲しいという状況ではなく、どう使おうかと困るような状況ならば、本物だ。

 昨年は無駄な失策などが目立ったが、今年のオープン戦では僅差の試合をモノにできている。あとは経験がないだけに、優勝のプレッシャーに勝てるかどうかだろう。

 巨人は原監督がやりくりするとは思うが、阪神に比べると、少し駒が足りないか。1、2位はすぐに決まったが、あとは難しい。中日は昨季フル回転した大野雄が少し心配。広島は大瀬良が手術明けで1年間フルに戦えるのかどうか。抑えの栗林を含め、投手陣に不安がある。ヤクルトは中継ぎが揃ってきた一方、先発が手薄。DeNAは手術明けの今永や、実績のある外国人が開幕に間に合わないのは苦しいとみて、最下位とした。

◆土井正博、藤浪のフルシーズンでの活躍必須

 阪神を1位にするのか、それとも巨人か。非常に悩んだ末に、いくつかの条件付きで阪神を1位に推す。

 条件の1つが藤浪のフルシーズンでの活躍。10勝10敗でもいい。試合数をこなしてくれる役割だ。藤浪が五分の成績なら、西勇、秋山という貯金が見込める存在がいる。対する巨人はやはり菅野の存在が大きい。どの球団もある程度抑えられるのは仕方がないだろう。阪神1位の条件の2つ目は、対菅野2勝。菅野の対阪神の貯金を1つでも減らすことで、一気にV確率は高くなる。

 阪神の場合、佐藤輝効果も大きい。両外国人が刺激を受けて、ムードもいい。

 中日は昨年後半の安定した戦いを評価したが、大野雄が昨年ほどは勝てないのではないか。むしろ、怖いのは広島。大瀬良、森下は2人で30勝の可能性を秘めている。もともと力があるので、Aクラスに入っても不思議ではない。

 ヤクルト、DeNAは大きな戦力アップもなく厳しい。この両チームとの戦いで取りこぼしたチームは優勝が遠のく。

◆上田二朗氏、他球団に比べ外国人戦力充実

 阪神を1位にしたのは、外国人戦力の充実。来日遅れなどで苦しむ他球団に比べると、サンズ、マルテが打線で競争し、ここにロハスが加わる。守護神スアレスも安定。チェン以外は開幕ダッシュの大きな戦力になりそう。

 新戦力では佐藤輝の加入が大きく、打線が固定。投手陣も充実した。問題は巨人との対戦成績、ナゴヤドームでの取りこぼし。以上が解消できれば優勝だろう。

 巨人は菅野の存在は大きいが、菅野以外はそう怖くない。もちろん、梶谷が加わった打線は強力で、2強の一騎打ちになるのは必至だ。

 中日は大野雄を中心とした投手力に、成長した捕手・木下拓のバッテリーは安定している。福留の加入もプラスだ。

 広島も投手力のチーム。新人・栗林も戦力になりそうだ。問題は攻撃面。鈴木、松山、西川はいるが、若手の成長が見られないのは寂しい。

 ヤクルトは投手力が弱く、自慢の攻撃で、本拠地で上位を食えるか。DeNAは山崎の守護神復活が上位進出の条件になるだろう。

◆黒田正宏氏、佐藤輝加入で巨人打線より上

 6位から評価していきたい。DeNAは開幕時に外国人が1人もベンチ入りできないのは致命的。ソト、オースティンがいれば、順位予想は一気に上がったのだが。外国人が参戦するまで、どう持ちこたえるか。

 ヤクルトは田口、内川の投打の補強は大きいが、やはりキーマンは山田。体調を整えて、フルで出られれば戦力はアップするのだが。

 広島は大瀬良、森下、野村と揃う先発陣がフル回転すればAクラスも狙える。心配材料は栗林の抑え。新人に託すのは、やはり不安だ。

 中日は「ビシエドの次の打者」がポイント。高橋にするのか。それとも他に台頭するか。中継ぎから後ろの投手陣が安定しており、3位予想。

 1、2位は迷ったが、佐藤輝の加入で打線のつながりができ阪神が上と判断。長打も増えて、得点を見込める。ただ、攻撃のキーマンは近本、大山。投では青柳、秋山の成長、スアレスの抑えなど、好材料は多い。

 巨人は菅野の存在は大きいが、投打に去年以上を見込める要素が少ないのではないか。