2021.2.23 21:44

天国の恩師への思い胸に…常総学院「木内イズム」でいざ聖地 第93回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会

天国の恩師への思い胸に…常総学院「木内イズム」でいざ聖地 第93回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会

選抜高校野球大会で初戦の対戦校決定を受け、田辺主将(3年)と黒板のスコアボードをはさんで勝利へ意欲をみせた常総学院・島田監督=茨城県土浦市の常総学院野球部グラウンド(撮影・山口泰弘)

選抜高校野球大会で初戦の対戦校決定を受け、田辺主将(3年)と黒板のスコアボードをはさんで勝利へ意欲をみせた常総学院・島田監督=茨城県土浦市の常総学院野球部グラウンド(撮影・山口泰弘)【拡大】

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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が23日、オンラインで開催され、出場32校の対戦カードが決まった。大会史上最多の3校が出場する東海大系列校は、東海大菅生(東京)が聖カタリナ学園(愛媛)と対戦。東海大相模(神奈川)と東海大甲府(山梨)による初の“同門対決”も決まった。また、元プロ野球選手の島田直也監督(50)が率いる常総学院(茨城)は敦賀気比(福井)と激突する。

■初戦は敦賀気比

 指導者として初めて迎える甲子園。天国で見守る恩師への思い。第5日の第3試合で敦賀気比との対戦が決まり、島田監督が考えをめぐらせた。

 「とにかく初戦です。ひとつ勝ちたい。一回では終わらせたくないと(選手に)いいながらやっていきたいです」

 木内イズムを受け継ぐ。選手時代は1987年春に甲子園の土を踏んだが、明石に0-4で初戦敗退した。春夏通じて初出場した当時の監督が、昨年11月に他界した木内さんだった。

 右腕エースとしてチームを引っ張った島田投手は、悔しさを胸に同年夏の甲子園で準優勝と大躍進した。プロでは日本ハムなど4球団で通算16年プレーして39勝38敗。昨年7月末から母校で指揮を執り始めた。

■「島田監督を優勝させたい」

 優しさに裏打ちされた厳しさは木内流。田辺主将は「木内監督は優勝されている。自分たちが島田監督を優勝させたい」と恩返しを誓った。抽選にはグラウンドのバックネット裏にある部屋から参加。「島田監督の『し』」と発して『し』が書かれた封筒を選んだ。理由は「ここまで来られたのは監督のおかげ」と関東大会準優勝へ導いてくれた新監督にあやかってのものだった。

 「木内さんへのプレゼントになる。何が何でも勝ちたいです」と島田監督。指揮官は抽選後に1次登録メンバー18人を発表した。最終登録の3月11日まで入れ替え可能で、競争をあおりながら初戦を迎える。(山口泰弘)

島田 直也(しまだ・なおや)

 1970(昭和45)年3月17日生まれ、50歳。千葉県出身。茨城・常総学院高3年春から2季連続で甲子園に出場し、夏は準優勝。88年にドラフト外で日本ハム入団。92年に大洋(現DeNA)に移籍。97年に最優秀中継ぎ投手。2001年にヤクルトへ移り、03年に近鉄で現役引退。通算成績は419試合に登板、39勝38敗9S、防御率3・69。引退後は四国IL徳島の監督などを務め、15-17年はDeNAの2軍投手コーチ。20年3月に常総学院高コーチに就任し、同7月から監督。右投げ右打ち。

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