日本ハムとの練習試合に先発し、2回を完璧に抑えた楽天・則本昂=名護【拡大】
楽天の則本昂が23日、沖縄県名護市で行われた日本ハムとの練習試合で先発して実戦に今季初登板し2回を完璧に抑えた。二回、中田への初球に最速の151キロをマークし見逃しストライクを奪うなど好投し「けがなく終われたのが一番」と順調に段階を踏んだ。
昨季は走者のいない場面でもセットポジションで投げていたが、2019年までのワインドアップに戻した。初登板で出力を上げようと試し、投球には躍動感があった。「シーズンに入ってやるかは別。現段階でやっておくのはいいんじゃないかと思った」と振り返った。石井監督は「下半身と上半身がかみ合っていた」とうなずいた。
開幕前に右肘の手術を受けた19年から2年連続で5勝止まり。今季は復活に向け「肘に変な心配なく投げられているのは、3年ぶりくらい」と状態の良さを実感している。直球の精度を課題に挙げ「空振りを次は取れるようにしたい。もう少し切れや球威を出していければ」と力強く語った。