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【番記者プロデュース】恩師が明かす中日ドラ3・土田プロ入り秘話 高校時代から木製バッドに順応、練習試合で驚きの一発も

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恩師が明かす中日ドラ3・土田プロ入り秘話 高校時代から木製バッドに順応、練習試合で驚きの一発も

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昨年10月26日、ドラフト会議で中日から3位指名を受けた土田(左)は、多賀監督と握手を交わした 

昨年10月26日、ドラフト会議で中日から3位指名を受けた土田(左)は、多賀監督と握手を交わした 【拡大】

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 2年夏の後に1学年先輩の林、住谷が進んだ社会人・西濃運輸で練習に参加。そこで手にした木製バットに好感触をつかみ、3年時の6月に再訪。紅白戦にも出場し、木製バットで2安打した。部に戻った後の練習試合では本塁打も放ち、多賀監督は「金属よりも木製の方がいいんじゃないか」と驚いたという。

 そして、中日と結ばれた。土田は「日本一の遊撃手になりたい」と公言するが、恩師も背中を押す。「遊撃手へのこだわりを曲げないでほしいという気持ちが、僕の中にもある。絶対逃げないこと。困難を避けては通れないのがプロの道」と多賀監督。試練はチャンスであり、その試練にチャレンジし、自分をチェンジする-。教え子たちに求めてきた「3つのC」だ。土田が一流の道を歩むことを願っている。

 土田は母校の後輩にあたる。記者は在学時、軟式野球部として近江ブルーに袖を通していた。技術も世間の認知度も、硬式野球部の選手は見上げる存在だった。だが入社から4年間アマチュア野球を担当し、高校球児たちはかわいらしい存在に変わった。

 土田もその一人。高1の時から取材し、人懐こい人間性に触れてきた。真夏の炎天下でサングラスを持っていると「ちょっとかけてみてくださいよ」と言われ、不似合いだったのか指を指して笑われたこともあった。

 多賀監督も「俺にも平気でこうしてほしい、ああしてほしいと、ズケズケと言うからね。たまにプチンとくるようなことも」と笑い飛ばす。物おじしない性格はプロ向きといえる。先輩にかわいがられ、多くのことを吸収していってほしい。 (中日担当・須藤佳裕)

土田 龍空(つちだ・りゅうく)

 2002(平成14)年12月30日生まれ、18歳。滋賀県出身。米原中時代には湖北ボーイズに所属。近江高では1年夏から正遊撃手として甲子園に出場し、2年夏にも出場。昨年8月に行われたプロ志望高校生合同練習会で、安打を放つなど活躍。21年ドラフト3位で中日入団。179センチ、77キロ。右投げ左打ち。独身。年俸600万円。背番号45。

須藤 佳裕(すどう・よしひろ)

 1993(平成5)年10月4日生まれ、27歳。滋賀県出身。2016年に入社し、アマチュア野球を約4年間担当。20年から中日担当。164センチ、65キロ。いきものがかりのファン。ツイッターアカウント「@sanspo_dragons」で中日の情報を発信中。