2021.2.11 05:01

阪神・井上ヘッド、9日デビュー弾の佐藤輝に釘「打てるやんと思ってほしくない」

阪神・井上ヘッド、9日デビュー弾の佐藤輝に釘「打てるやんと思ってほしくない」

特集:
井上広大
佐藤輝は9日の日本ハム戦の一回、カーブをとらえて右前へ。適応力も高い

佐藤輝は9日の日本ハム戦の一回、カーブをとらえて右前へ。適応力も高い【拡大】

 阪神・井上一樹ヘッドコーチ(49)がキャンプ休日の10日、取材に応じ、衝撃の対外試合デビューを飾ったドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=にクギを刺した。前日9日の日本ハムとの練習試合(宜野座)での初本塁打を含む3安打3打点の大暴れには「大したもんだよ」とアッパレ。だが「打てるやんと思ってほしくない」とも付け加え、この先に待つ試練に備えることを求めた。

 手応えはひとまずぬぐい去り、次に備えてほしい。最高のスタートをともに喜んでいるからこそ、井上ヘッドは佐藤輝にクギを刺すことを忘れなかった。

 「ある意味、打てるやんと思ってほしくない。これから、どんどん一流どころが投げてきたら簡単に打てなくなるのは分かっているし」

 金の卵が、いきなりド派手に殻を破ってしまった。「思った通り、大したもんだよ、練習試合だからとはいえ。結果が出たことは、他の選手の士気も上がる」とたたえたが、首脳陣としては、一歩ずつ足元を見つめて進んでほしいというのも本心だった。

 11日には新たな試練も訪れる。日本ハム戦(名護)の先発と予想されるのは、プロ6年目ながら通算27勝(26敗)を誇る左腕の加藤だ。前日9日の同戦(宜野座)では初本塁打を含む3安打3打点などで、紅白戦も含めた実戦3試合の打率が・364(11打数4安打)となった佐藤輝ではあるが、左腕との対戦は9日に日本ハム・福田から空振り三振に倒れた1打席だけ。ただでさえ、上には上がいるプロの世界。満足し、立ち止まることは許されない。

 ただ、クギを刺すだけではない。類いまれな対応力を評価することも、忘れなかった。井上ヘッドが注目したのは、9日の第1打席で西村から右前打を放ったシーンだ。

 「本塁打より、最初の打席でカーブをライト前に打ったでしょ。俺は『なんや、そんなバッティングできるんやん』と思ったの。普段のバッティング練習しか見てないから。ガーン、ガーン、ていうイメージ(しかなかった)。意外にこいつ実戦派かなと思ったよ」

 怖いものナシで突き進んでしまえば、転び方もひどくなる。戦える力があると見るからこそ、一歩ずつともに進んでいく。(長友孝輔)

★指揮官、実戦で課題を

 矢野監督は大山、近本らが帯同しない予定の11日の日本ハム戦(名護)で、佐藤輝らフレッシュな面々が課題へ挑む姿を見たいと願った。「実戦の中でしか俺らも見えない部分というのは、テル(佐藤輝)の守備のことだって打撃のことだって、いろいろ対戦していく中で右ならこうとか、左ならこうとか判断する材料になっていく」。そのために今キャンプでは多くの実戦を用意した。「期待というよりはずっと見て、どうなっていくのかなっていう」と目を光らせていく。

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