2021.1.29 05:02

2年ぶり“球児の春”がくる!29日、センバツ出場校決定 “当確”常総学院・島田監督、木内さんへ捧げる1勝を

2年ぶり“球児の春”がくる!29日、センバツ出場校決定 “当確”常総学院・島田監督、木内さんへ捧げる1勝を

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2021センバツ高校野球
主将の田辺に声をかける島田監督(右)。甲子園に指揮官として帰ってくる可能性が高い(撮影・赤堀宏幸)

主将の田辺に声をかける島田監督(右)。甲子園に指揮官として帰ってくる可能性が高い(撮影・赤堀宏幸)【拡大】

 昨年の大会はコロナ禍で中止となった選抜高校野球大会(第93回、3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会がきょう29日、初めてオンラインで開催される。吉報を待つ候補校は28日、それぞれのグラウンドなどで練習。OBの島田直也監督(50)が率い、昨秋の関東大会準優勝で5年ぶり10度目の出場が確実な常総学院(茨城)も体を動かした。

 茨城・土浦市でもみぞれまじりとなった寒い午後。グラウンドは使えず、多くの選手は学校敷地内での室内トレーニングとなった中、島田監督は冷たい風を体に受けた。ブルペンで主将の田辺広大捕手(2年)に声をかけるなどした。

 5年ぶり10度目の選抜出場が確実な常総学院。元監督の木内幸男さんが昨年11月に89歳で死去した。島田監督は、木内さんが指揮して1987年夏の甲子園で準優勝したときのエース。後にプロ野球日本ハムなどで通算39勝を挙げ、DeNAコーチなどを歴任。昨夏、母校でコーチから監督に昇格した。今度は自身が指揮官として初めて甲子園のベンチに入ることの重さを考えている。

 「木内さんのお宅に『行ってきます』とあいさつにうかがうか、大会後に報告するのがいいか迷っています」

 就任して最初の秋に関東大会準V。一気に甲子園への道を開いたが「関東大会から3カ月。長いという気もするが、練習でやれていない気もして…」と本番への不安はあるという。だが「走塁の課題に対応できれば、投手陣を含め、全国レベルで戦えるとは思う」と自信をのぞかせた。

 チームは公式戦10試合で打率・362、74得点。投手陣は最速145キロの秋本璃空投手(2年)、同146キロの大川慈英投手(同)の両右腕を中心に失点は20に抑えており、計算が立つ。

 「自分たちが大事にしているのは、一球に対する執着心」という田辺主将。「映像で『木内マジック』というのを見て、島田監督にもそういうものがある気がした。全員をよく見ていて、関東大会も勝てていけた」と島田監督を信頼する。

 島田監督が3期生で、現在は37期生が中心。常総学院が、新たな歴史の幕を開ける。(赤堀宏幸)

島田 直也(しまだ・なおや)

1970(昭和45)年3月17日生まれ、50歳。千葉県出身。茨城・常総学院高3年春から2季連続で甲子園に出場し、夏は準優勝。88年にドラフト外で日本ハム入団。92年に大洋(現DeNA)に移籍。97年に最優秀中継ぎ投手。2001年にヤクルトへ移り、03年に近鉄で現役引退。通算成績は419試合に登板、39勝38敗9S、防御率3・69。引退後は四国IL徳島の監督などを務め、15-17年はDeNAの2軍投手コーチ。20年3月に常総学院高コーチに就任し、同7月から監督。右投げ右打ち。