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【VSコロナ】ONが愛した店『重乃井』存続危機…宮崎キャンプ無観客で特需見込めず

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ONが愛した店『重乃井』存続危機…宮崎キャンプ無観客で特需見込めず

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巨人で第2次政権時の1994年2月28日、春季キャンプの休日に重乃井を訪れた長嶋氏。多くのファンを持つ老舗が存続の危機に立たされている

巨人で第2次政権時の1994年2月28日、春季キャンプの休日に重乃井を訪れた長嶋氏。多くのファンを持つ老舗が存続の危機に立たされている【拡大】

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 ONもショック!! 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(84)やソフトバンク・王貞治球団会長(80)が現役時代から愛した釜揚げうどんの名店「重乃井(しげのい)」(宮崎市川原町)が存続の危機に陥っていることが26日までに分かった。緊急事態宣言下で無観客開催となるプロ野球6球団(2軍含む)のキャンプインを5日後に控える宮崎県。コロナ禍で影響を受けた各界の窮状や今後の展望を探る連載の最終回は、同県に差す「影」を取り上げる。(取材構成・東山貴実)

 “宮崎のお母さん”と親しまれる「重乃井」の2代目女将・伊豫(いよ)展子さん(70)から衝撃的な言葉が飛び出した。

 「今の状態が続けば、あと半年が限度。すごく寂しい。先行きが見えない不安で眠れない夜もあります。簡単に収束するとは思わないが、重乃井を潰しちゃいけない」

 コロナ禍の直撃を受ける飲食業界。王、長嶋のONコンビ、さだまさしら芸能人も多く通う創業56年目を迎える老舗も例外ではなかった。

 今月7日に県独自の緊急事態宣言が発令されて以降、客入りは多くても通常の3分の1程度の一日30人ほど。

 「店を開けてもお客さまが来ないと従業員も下を向いてしまうし、(前日に手打ちして寝かせた)うどんを処分するのもつらい。営業しない方がいい状態が続いています」

 現在は午後6時45分までの営業時間を同4時30分に短縮し、定休日の金曜日に加えて木曜日も休業している。昨年は国からの持続化給付金の受給対象から外れ、今回も同店は午後6時45分までの営業のため、午後8時までとする県の時短営業要請に応じた場合の1日4万円の協力金の支給も受けられていない。

 そこに無観客キャンプの決定。例年なら同店の2月は県内外の客であふれ、一年最大の繁忙期。他の月の3倍の売り上げがあるという。ただ、キャンプ特需が消滅する中でも、伊豫さんは「キャンプを受け入れていただくことには感謝しています。県民の士気も上がるし、限られますが(チーム宿舎など)潤う場所もある」と話す。

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