楽天が、獲得に動いている米大リーグ、ヤンキースからフリーエージェント(FA)となった田中将大投手(32)に背番号18を用意していることが27日、判明した。古巣復帰となれば、絶対的エースだった伝説の背番号がよみがえる。
■石井監督兼任GM「特別な番号、復帰なら当然」■
最高のおもてなしで、田中を招き入れる。伝説の背番号18を用意。石井監督兼任ゼネラルマネジャー(GM)が丁寧に、かつ熱っぽく明言した。
「田中投手がイーグルスでつけていた18番は特別な番号で、長く空けています。もし、復帰する選択になるのであれば、その番号をつけていただきたいというのは当然あります」
背番号18-。田中が2007-2013年に背負ったエース番号だ。13年に24連勝を果たし、球団初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献。球団は大きな功績をたたえ、田中が海を渡った後に準永久欠番にしてきた。
■震災10年…復興のシンボル■
3月11日に、東日本大震災から10年を迎える。「頑張ろう東北」を掲げる楽天にとって、特別なシーズン。絶対的エースだった田中が再び背負えば、復興のシンボルとして打って付けの存在となる。
「うちは、迎え入れる準備をしていく球団だと思っています。いろいろなことに対応できるように、田中選手とコミュニケーションは取っています」
移籍交渉は大詰めを迎えた。「田中投手にとって、野球ができる環境が重要だと思う。球団をあげて準備をしていきます」と石井監督兼任GM。田中の受け入れ態勢は着々と進んでいく。