DeNA・浜口遥大投手(25)が26日、横須賀市のファーム施設「DOCK」で今年初めてブルペンに入った。練習後にオンライン取材に応じ、5年目で初の開幕投手を目指すことを明言。エース・今永昇太投手(27)らの復帰時期が不透明な中、ローテーションの「柱」としての自覚をにじませた。
「番長DeNA」の柱となり、自らの責務を全うする。「ハマの浜ちゃん」こと浜口が力強く宣言した。
「開幕ローテーションを争う立場だが、開幕投手を目指すつもりでやっていく。チームの柱となれるよう、やれることを積み重ねていきたい」
昨季は今永に次ぐ評価で開幕2カード目の初戦を任され、シーズン初登板の中日戦では九回途中無失点で勝利投手となった。しかし、夏場は六回を投げ切れない試合が続き、10月に2軍降格。16試合で6勝5敗、自己ワーストの防御率4・60に終わった。
巻き返しへ、今オフはジムに通って体の使い方を見直し、柔軟性を高めるためにピラティスや筒香(レイズ)に学んだブリッジも導入。「体を大きく使えるようになった。去年は球速が141、2キロになっていたので平均で145キロは出せるようにしたい」と復活への手応えをつかんだ。
チームは昨季まで2年連続で開幕投手を務めた今永と東の両左腕が手術明けで、開幕に間に合うかは不透明。先発候補の新外国人・ロメロも政府の入国制限に伴い、来日のめどが立っていない。開幕投手について三浦監督は「全く決まっていない。1年間ローテを任せられる投手に」としており、昨季10勝の大貫、平良らとの競争に浜口も名乗りを上げる。
開幕戦は3月26日の巨人戦(東京ドーム)。主将の佐野と同学年の左腕は「先発陣の先頭に立てるように」と初の大役へ照準を定めた。(浜浦日向)