【なるべく週刊エモト】
エモやんの2021年ペナントレース大予想【拡大】
本家にして元祖、本紙専属評論家・江本孟紀氏(73)による恒例の「日本一早い順位予想」。今年も巨人とソフトバンクの優位は動かないと断じるエモやん。となると、目指すスタンスは“ポスト・ノムさん”。はて、どういうことでしょう。(構成・内井義隆)
--巨人とソフトバンクの優勝予想は変わりませんか
「先々週の“プレ予想”でも触れた通り。動かしようがないね」
--それでは改めて根拠をお願いします
「巨人はうまく補強している。加入した梶谷が1番に座ると、クリーンアップが機能して、打線のつながりの悪さが解消される」
--ずっと1、2番が課題でしたから
「菅野の残留も大きい。要するに投打とも、去年より悪くなる材料がほとんどない。それどころか、去年より安心できる。慢心さえしなければ、去年より走る。大々独走もあるぞ」
--またも夏場までにペナントレースの灯が消える、と
「ソフトバンクは選手層が厚く、季節ごとに活躍する選手が入れ替わる。今年は143試合制に戻るからね。長丁場になればなるほど、その季節分割戦法がモノを言うよ」
--他チームは…
「10球団には、伸びしろが見当たらない。阪神にしても去年の2位で目いっぱい。3位に入った中日も、大黒柱の大野雄が去年の6割くらいしか投げられないとみる。しかも、これといった補強もしていないから、せいぜい現状維持。外国人だのみ。セもパも、そういうチームばかりだな」
--目を引くのはヤクルトの3位予想ですが
「そこ、ね。最下位に沈むと、翌年は浮上する。よく言えば、前年の成績に引きずられない、気分転換の上手なチームだ。野村克也さんの監督時代だって、(1993年以降)1位→4位→1位→4位→1位→4位と、交互に浮き沈みしていた。そういうサイクルがあるんだ」
--なるほど
「パでいえば、ロッテがヤクルトに似ている。予想でノーマークにしておくと、何かをやりそうで怖いから、3位にしておいた」
--そうでしたか
「ただやはり、2位以下はセもパも、どんぐりの背比べ。そうなると、ポイントは監督采配になるわな」
--分かります
「もちろん、巨人・原、ソフトバンク・工藤の両監督の上を行く采配なんて、そうそう望めないだろうけど…。せめて、それぞれの色を出してほしい。緊張感と競争心を選手に植え付けてほしいね」
--はい
「野村克也さんが亡くなって、もうすぐ1年。監督采配を厳しく論ずる人が、めっきり少なくなったから、エモトくらいは引き続き辛口でいたいね。しっかりチェックしていきまっせ!!」