【虎のソナタ】
昨年10月30日付の本紙4面で、佐藤輝の連載に登場した「お食事処 はづき」【拡大】
“佐藤輝明ミュージアム”のお話。夢があっていいですな。コロナ禍で緊急事態宣言が発出され、取材対象が制限される中、若きトラ番・原田遼太郎がずっと地道な取材を重ね、聞きこんでいた“ちょっとした情報”。そこに、キャップ安藤理が適量のスパイスをまぶして完成した原稿。こういう話題は大好きです。
「実は、原稿に登場していただいたうどん店『はづき』の店主・高取君己さんはサンスポの愛読者でして。特に『虎のソナタ』を毎日のようにチェックして下さっているらしいです。『きょうも原田クンが登場していたね』とか、言ってくださるんですよね」
な、なんと、わがサンスポを読んでいただいていたとは。しかも、たいして内容のない、中身も深みもない「虎のソナタ」まで目を通していただいているとは。
お客様は神様です!
お礼にこの欄でもお店の宣伝、させていただきます。
え~読者の皆様、西宮北口あたりに買い物に行かれたら、そのついでに。門戸厄神にお参りにいかれたら、その帰り道に。ぜひ、おいしいうどん店「はづき」ののれんをくぐってみてくださいな-。
ワタクシも近々、食べに行きます。佐藤クンが大スターになり、ミュージアムがビッグになっていけば、さらにお客さんが増えるかも?!
「この手の記念館でいえば、僕はイチローさんですね。いい思い出もあります」
安藤キャップにとっては、生まれ育った愛知県のヒーローのすべてがわかる「イチロー展示ルーム I-fain」をプッシュしてきた。
イチローの4000安打達成のタイミングで、たまたま名古屋に滞在していたのが、当時カープ担当だった安藤。会社の指令で、チチローさん(イチローさんのお父さんです、念のため)を取材したそうだ。指定された場所が豊山町にある“イチロー記念館”だった。
「いっぱい話を聞かせていただいて、しかも、おみやげで、かの有名な『鈴木家のカレー』をいただきました」
カレー大好きなイチローさんが、毎日のように自宅で食べていた“我が家のカレー”をレトルトパックにした逸品。スーパースターの愛した味まで満喫した、忘れられない取材らしい。
「松井秀喜ベースボールミュージアム」も有名。全国各地に○○記念館、〇〇ミュージアムは数多くあるんだろうが、やっぱりメジャーリーガーになると展示物も充実しているんだろうなぁ。
もっとも、「〇〇ミュージアム」的な存在の最高傑作は「甲子園歴史館」だろう。あの充実した空間は、他の追随を許さない。以前、甲子園の阪神戦が中止になって嘆く友人に「歴史館を見て帰ったら」とアドバイスしたら、大喜びしていた。自信をもって推薦できる。
ふと、余計な心配をした。佐藤輝が期待通り、歴史に残るような活躍を続けたら、記念グッズはどっちに飾られるのか? 甲子園歴史館か? それとも“佐藤輝ミュージアム”か?
そんな、どうでもいい心配でも原稿になってしまう。ことしのドラフト1位はやっぱりスーパースターの気配だ。