◆節目へ残り74安打
西武・栗山巧外野手(37)が21日、埼玉・所沢市の球団施設で練習を公開した。通算2000安打へ残り74本と迫るベテランは、過去に例のない「6勤1休」で自主トレを行っていることを明かした。
「今年は6勤1休のペースでやってみています。休みたいと思う日でも球場にきて練習するようにして。どんな効果があるのかは分からないですけど、チャレンジしてみるのはいいかなと」
◆例年は体調に応じて
例年、この時期は体調によって休養日を挟む“不定休”だったが、練習相手の31歳捕手、岡田と相談して“週休1日”を決めた。この日も1時間近く打撃マシンで打ち込むなど、チームで中村と並ぶ野手最年長のベテランはストイックに汗を流している。
年明けにはメットライフドームにほど近い狭山湖をジョギングした際に“たこ揚げトレ”を行ったことも明かした。「その日は無風やったんです。風を読まないとたこは揚がってくれない。気流をつかむ練習のためにやっています」。日本の伝統的な遊びも、打撃職人にかかれば屋外球場で打球の伸びを素早く把握するための練習となる。
◆勝負決める一打を
「勝負を決める一打を打ちたい。目の前の打席で1本でも多くヒットを打ちたい。その積み重ねが2000本に近づいていくと思う」。大台到達に向け、強い信念とともに20年目のシーズンを迎える。(湯浅大)