2021.1.14 07:30

【記者の目】センバツ開催へ準備を進めるのは妥当な判断 昨年はプロ野球と“歩調”合わせて決定

【記者の目】

センバツ開催へ準備を進めるのは妥当な判断 昨年はプロ野球と“歩調”合わせて決定

 緊急事態宣言の対象地域が甲子園球場所在地の兵庫県を含む計11都府県に拡大する中でも、3季ぶりの開催に向けて準備を進めるのは妥当な判断だろう。もちろん、全国大会は移動や長期の宿泊に伴う感染リスクが大きく、先日の春高バレーの東山(京都)のように途中棄権する高校が出ないとはかぎらない。ただ、ゼロリスク思考から脱却しない限り、再び球児の夢を奪うことになる。

 背景の違いもある。昨春は中止発表の2日前にプロ野球の開幕延期が決定。“歩調”を合わせざるを得ない側面もあったが、今年のプロ野球は12日の12球団代表者会議で3月26日の開幕を大前提に予定通り2月1日のキャンプインを目指すことを確認。さらに昨夏の甲子園大会中止の際、理由の一つに「休校の長期化で夏休み短縮の動きがある中、学業の支障になりかねない」としたが、今回の緊急事態宣言で首都圏1都3県の高校では分散登校や部活動の中止や時間短縮、修学旅行禁止などの対応はあるものの、休校措置はなく授業は行われている。日本学生野球憲章の「学校教育の一環」との位置付けに相反するものではない。

 有観客での開催についても、昨季のプロ野球はセ、パ両リーグ計720試合の観客動員数が482万3578人で、来場者のうち新型コロナウイルス感染報告はわずか2人。今後の感染者の推移にもよるが、一定の人数制限をかければ高い水準での安全性は“担保”されている。(野球遊軍・東山貴実)