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ノムさん南海復帰支援に2388人、ありがとうございました 江本氏「想像超えた」4354万1500円

ノムさん南海復帰支援に2388人、ありがとうございました 江本氏「想像超えた」4354万1500円

1976年、南海の兼任監督だった野村克也さん。クラウドファンディングに多くの支援が寄せられた

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 南海などで活躍し、昨年2月に84歳で亡くなった野村克也さんの遺品などを大阪・南海なんば駅直結の複合商業施設「なんばパークス」9階の「南海ホークスメモリアルギャラリー」に展示するプロジェクト「おかえり!ノムさん 大阪球場に。」が11日で終了した。クラウドファンディングには2388人が協力し、4354万1500円の支援金が集まった。2月14日にギャラリーのリニューアル記念セレモニーを行う予定。発起人の江本孟紀氏(73)=本紙専属評論家=が12日、お礼のメッセージを寄せた。

 正直に言います。50万円でもいい。せめて100万円は超えてくれないかなぁ。そんな思いでプロジェクトの発表会見に臨みました。それが、どうでしょう。4354万1500円。これほどの額になるとは、想像をはるかに超えましたし、これほど大きな反響をいただけるとは思ってもみませんでした。

 友人、知人から「参加しましたよ」という声があり、見知らぬ方からも「協力させてもらいました」というありがたい言葉を掛けていただきました。ありがたかった。

 「南海の野村」はプロ野球史にさん然と輝く存在です、と訴えてきました。長嶋茂雄さん、王貞治さんに匹敵する実績を残した名プレーヤーの足跡はしっかり残さなければいけない…と言い続けてきました。そんな思いは、われわれが思うよりもはるかに強く、世の中の方々が思っておられたということ。この金額が証明しています。

 私は、今や全て消滅した在阪パ・リーグ3球団(南海、阪急、近鉄)への思い入れが強い。郷愁と言いましょうか。今回、協力いただいた中に、同じ思いを共有している方が多かったことも印象的です。古き良きパ・リーグファンは今も健在なんでしょう。

 と同時に気になった(笑)のが、阪神ファンの多さでした。「なんで、お前が?」という虎党たちが賛同してくれました。毎年、阪神と南海は開幕直前に定期戦を行い、切磋琢磨した関西の老舗球団同士。そんな思い入れがあったのでしょうか。

 野村さんが南海を去った経緯を、いろいろな形で記憶する人もいるでしょうが、今、どれだけの人が覚えていますか。そんな、どうでもいいことよりも「野村さんの足跡を残そう」という思いの強さが勝った。これこそが今回のプロジェクトが順調に進んできた証でしょう。改めて感謝申し上げます。

 ここまで野球界に生きてきた者として、ほんの少し恩返しができたのかもしれません。ただ、天国のご本人がどれだけ感謝しておられるか。こればかりは分かりませんが(笑)。(本紙専属評論家)

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