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【よみがえるノムラの金言】日常的な言葉こそ暗号にふさわしい

【よみがえるノムラの金言】

日常的な言葉こそ暗号にふさわしい

特集:
よみがえるノムラの金言
2018年11月29日付紙面

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 昨年2月11日に死去した野村克也氏(享年84)は、2018年の本紙の企画記事の中で、ヤクルト監督時代のある秘密を打ち明けてくれた。それはノムラの考え、ならぬ、ノムラの暗号-。 (構成=内井義隆)

 あの激闘の裏で、そんなことがあったとは…。

 「今だから明かせることがある」とノムさんが切り出したのは、なんとも刺激的な内容だった。

 2018年11月の連載企画『平成の真実』。野村監督率いるヤクルトと、森祇晶監督率いる西武によって争われた1992、93年の日本シリーズにスポットライトが当てられた。

 92年は4勝3敗で西武。93年は逆に4勝3敗でヤクルトが日本一に。老練な監督同士。“キツネとタヌキの化かし合い”という見方からもファンに注目され、大いに盛り上がったものだ。

 その決戦を振り返ると同時に、ノムさんが打ち明けたのは当時、打者に向けて、ある暗号を送っていたことだった。

 「相手の捕手が内角、外角、どちらにミットを構えたか。私がベンチから声を出して、打席の選手に伝えていたのだ」

 通常ベンチから打席を見ると、角度的には真横になる。そのため、高いか低いかは分かっても、内角か外角かのコースは判別しにくい。

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