【江本孟紀氏Big対談】
評論家生活40年目を迎えた本紙専属評論家の江本孟紀氏(73)が、各界の大物に迫る豪華対談を3回にわたり、お届けします。最初のお相手は法政大の同窓で参院議員時代から面識がある、菅義偉首相(72)。本紙史上初めて現職総理が元日企画に登場です。東京・永田町の首相官邸を訪れたエモやんと、スポーツ談議に花を咲かせた菅首相。1年延期となった東京五輪開催へ強い決意を明かしました。(取材構成・内井義隆、伊吹政高)
江本氏(以下、江) 「新年おめでとうございます。初めての法政大学出身の総理ということで、われわれOBもみな、感激しております。その意味でも、おめでとうございます、とお祝いを述べさせていただきます」
菅総理(以下、菅) 「ありがとうございます。全国の法政の同窓会で、自発的に応援会をつくってくれまして、各地の名物や特産品を贈ってもらっています。あまり法政の人は“群れない”のですが、今回、初めてですね」
江 「毎年、お正月のオール法政の新年会にもご出席、ご挨拶をいただいていますから、法政の人間にとって、総理はよりなじみ深いのでしょう。ということで、私も今回は“直球勝負”で(笑)。スポーツ紙の対談ですので、ズバリ、プロ野球の話から始めます」
菅 「はい、よろしくお願いいたします」
江 「去年はコロナ禍で制約があったので、プロ野球も開幕をずらすなどして、ゲーム数も少なくなりました。そんな中、レギュラーシーズン120試合と11月の日本シリーズまで、なんとか最後まで開催できました。プロ野球の果たした役割もあったと思います。それについて、どのようにお考えでしょう」
菅 「私は野球少年といっていいくらい、野球が大好きでした。小学校、中学校まで野球をやっていました。高校ではバスの関係で、野球部に入れませんでしたけどね」
江 「と、おっしゃいますと」
菅 「秋田県の山の中でしたから。うっかり部活に入ると、帰りのバスが、なくなってしまうのです(笑)」
江 「あ、それは大変で…。中学までは、内野手だったと、うかがっています」
菅 「サードでした。打順は1番とか3番でしたね」