2020.12.4 07:30

【小早川毅彦のベースボールカルテ】4日FA宣言期間終了、これからメジャー目指す選手は退路を断つくらいの覚悟が必要

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

4日FA宣言期間終了、これからメジャー目指す選手は退路を断つくらいの覚悟が必要

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ
移籍・退団・引退

 4日、フリーエージェント(FA)宣言期間が終了する。他球団に自分がどう評価されているのか、知りたい気持ちは理解できる。せっかく手に入れた権利なのだから、悔いが残らないようにしてほしい。ただ、国内他球団への移籍を視野に入れる場合だ。

 今オフはロッテ・沢村が海外FA権の行使を宣言し、海外FA権を持たない日本ハムの有原と西川、巨人・菅野はポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を目指している。

 メジャーはここ数年、技術レベルこそ横ばいだが、スピードとパワーは以前より上がった。数年前まで日本選手はバットコントロールなどの技術で何とかカバーできたものの、今やそれだけではカバーできない。

 昨年、セ・リーグで最多勝に輝いたブルージェイズ・山口(前巨人)は先発の機会をもらえず、2勝4敗、防御率8・06と苦しんだ。それでも、投手はまだ需要がある。

 問題は野手だ。日本ではトップクラスの打撃技術を持つレイズ・筒香、レッズ・秋山でさえ、メジャー1年目からすぐに対応できる時代ではなくなった。メジャー契約のハードルが高くなり、来季求められるのはレギュラーの座。通常通りに開幕して今季のような成績だと、シーズン途中で契約を解除される可能性がある。特にメジャーは契約にシビアで、スーパースターであっても容赦ないからだ。

 日本選手の中で、何シーズンも先発ローテーションに入って投げているカブス・ダルビッシュ、ヤンキースからFAとなった田中、ツインズ・前田は別格。投手の枠を超えたエンゼルス・大谷もその中に入るだろう。

 近年、日本球界に復帰して、さすがという成績を残しているのはヤクルト・青木くらい。メジャー6年間で759試合に出場し、通算打率・285を残した実力者だからこそ、戻ってきてもレギュラーを張れる。

 これからメジャーを目指す選手は、退路を断つくらいの覚悟で挑まないといけない。駄目ならまた日本でという考えでは成功は難しいと、肝に銘じておいた方がいい。 (本紙専属評論家)