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【虎のソナタ】持っている男は馬券まで勝負ツヨシ!95年ダービー予想、新庄に頼んだら…

【虎のソナタ】

持っている男は馬券まで勝負ツヨシ!95年ダービー予想、新庄に頼んだら…

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阪神タイガース連載
虎のソナタ
1995年のダービー馬・タヤスツヨシ。名前で的中とは、スーパースターはやっぱり違うわ…

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 ダービーや有馬記念などのビッグレース直前になると、各界の著名人の予想が紙面を彩ったりする。若き日の下っ端トラ番時代に、「阪神からも誰かに予想してもらうように」と厳命された。

 勝負の世界に生きる男たち。競馬好きは多い。でも、毎回同じメンバーではつまらないなぁと思っていたら、目の前を新庄剛志という当時タイガースの超人気者が通過した。あの頃、競馬にあまり興味がないことは知っていたが、「たまには予想してみる?」と声を掛けた。

 「いいっすよ、適当に選んでください。それでいいです」

 実に無責任な回答。出走表をみると「タヤスツヨシ」という馬がいた。

 新庄ツヨシと一緒の名前。これでええか?

 「OK! 単勝! 1点勝負!」

 紙面ができあがった。そして1995年日本ダービー当日。タヤスツヨシは勝ってしまった。

 会社から指令が。「的中馬券を持ってる写真を撮らせてもらえ!」。買ってるわけがない。興味ないんだから。ただ、ムチャクチャ勝負強い人生を送るヤツだから、まさかに備えて、こちらがその馬券を買っていた。他人が用意した馬券を手に笑顔で写真に納まるスターを見ながら、「この世には“持っているヤツ”がいるんだなぁ」としみじみと思ったもんだ。

 アマデスク席にいた阿部祐亮が「ヨシオって気になるんですよね。ダートで実績をあげてきた馬ですが、糸井嘉男のヨシオ。超人的な何かを起こしそうな気がするんです」とブツブツ言っている。それを聞いて、冒頭の新庄の古すぎるエピソードを思い出したのだ。

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