2020.11.22 07:30

【エモやんの舌好調】シーズン終盤からの不安が的中した巨人・菅野と試合中に修正したソフトバンク・千賀

【エモやんの舌好調】

シーズン終盤からの不安が的中した巨人・菅野と試合中に修正したソフトバンク・千賀

6回を投げ終え、厳しい表情でベンチに戻る巨人・菅野=京セラドーム(撮影・福島範和)

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 SMBC日本シリーズ第1戦(巨人1-5ソフトバンク、ソフトバンク1勝、21日、京セラ)本紙専属評論家の江本孟紀氏(73)が、エース対決を読み解いた。1973年の日本シリーズ第1戦で、南海(ソフトバンクの前身球団)のエースとして、V9の巨人相手に完投勝利を収めたエモやん。シビアな目でズバリ、だ。

 日本シリーズの第1戦で、待ちに待ったエースの真っ向対決。その2人に、これだけ差がついたら、結果もこうなる。

 菅野は勢いのある球を投げていた…、ようにみえて、エモトの目には、違って映った。

 踏み出す左脚が突っ張り気味で、立ち投げのようになっていた。あれでは、球が高めに浮いてしまう。栗原に2ランされたスライダー系も、2点二塁打されたシュート系も、押さえが効かずに浮いた球だった。

 実は、勝ち星が伸び悩んだレギュラーシーズン終盤の傾向でもあった。不安が的中したかな。

 もっと言えば、菅野が痛打されるのは、判で押したようにスライダー系。抑えるのも打たれるのも、スライダー系。頼りにしている球種だけに、そこに気づかないのかもしれない。

 栗原は成長株とはいえ、決して大物打ちではない。菅野クラスなら、スライダーに頼らずとも抑えられる。上から目線でいてほしかったね。

 千賀は逆に、打者を見て投げていた。スピードに対応できないと見るや、ストレートで押して、打ち取る。

 誤算だったのは、決め球のフォークボール。立ち上がりから、落差の大きいフォークをことごとく、見極められていた。ストライクからボールになるフォークに、ほとんど手を出してくれない。

 これは巨人側の、研究・分析の成果だろう。

 それでも、四回から、そのフォークをストライクゾーンに配してカウントを稼ぎ、速球で仕留める。相手の反応に即した投球だった。

 エースで落とした巨人とすれば、あとは“億万長者”、坂本、岡本、丸の主軸に奮起してもらうしかないよ。 (本紙専属評論家)

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