2020.11.21 07:30

【若松勉 芯打ち登場】「全戦でのDH制」一概にソフトB有利とは言えない

【若松勉 芯打ち登場】

「全戦でのDH制」一概にソフトB有利とは言えない

 私はヤクルトの監督時代、近鉄と日本一を争った2001年のシリーズでは、第1、2戦(大阪ドーム)にラミレス(前DeNA監督)を「7番・DH」で起用した。当時は来日1年目でレギュラーシーズンも7番が多く、何より左翼守備に不安があったからだ。

 4勝1敗で下してDH制は2試合だけに終わったが、相手の投手が右か左によって候補を2人くらい用意し、打順次第でパンチ力がある選手と俊足の選手を使い分けることを考えていた。

 セ球団のホームゲームでもDH制を採用することは、投手の故障リスク低減を主な理由にソフトバンクから提案があったという。今季は交流戦が中止になり、パの投手が打席に立つ機会がなかったことは理解できる。だが、逆に大変になるのではないだろうか。

 もともと投手の打席では、送りバントをしっかりやってほしいという程度しか期待していない。守りでは一息つける打順がなくなるので、逆に投手の疲労軽減につながるのか心配だ。

 セの公式戦ではイニング、点差などの状況によって、投手に打順が回ると代打を考えなくてはならない。DH制があるとピッチングの調子だけを見極めればいいので、やりやすかった。

 巨人は長打期待で左の大城、亀井、右の中島、ウィーラー、足を使おうと思えば増田大、若林らDHの候補に事欠かない。加えて原監督は経験豊富。一概にソフトバンクが有利とはいえないだろう。(本紙専属評論家)

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