千賀は1000奪三振に到達し、三回終了時に記念ボードを掲げた(撮影・今野顕) (パ・リーグ、ロッテ0-2ソフトバンク、23回戦、11勝11敗1分、4日、ゾゾマリン)「千」の名にふさわしい金字塔だ。冬の気配が漂い始めた幕張で、先発したソフトバンク・千賀が9三振を奪い、リーグ最速で通算1000三振に到達した。
「できすぎかなと思います。一生懸命、腕を振ってきた結果かな、と」
二回1死、福田秀を見逃し三振。三回1死から安田、荻野を連続三振に斬ったところで「1000」にたどり着いた。855回1/3での到達は871回の野茂英雄(近鉄)を抜きリーグ最速。レジェンド超えに、鷹のエースも恐縮しきりだ。
「存在が大きすぎて見えないです。偉大すぎます」
2019年の春季キャンプで、視察に訪れた野茂氏と対面。「優しく声をかけてくださった」。力強い直球に鋭いフォーク。メジャー挑戦のパイオニアとなった大先輩の背中を追いかけるように、将来的な米大リーグ挑戦も夢見る千賀が記録を塗り替えたのは、必然かもしれない。
これで11勝目。白星は涌井(楽天)、149三振は山本(オリックス)と並んでリーグトップタイ。チームで今季一番乗りで規定投球回数にも到達し、防御率2・16は単独トップに躍り出た。投手3冠となれば、球団では2006年の斉藤和巳(18勝、205三振、防御率1・75)以来。チームが優勝を決めても、奪えるものは全て奪ってCSにいくつもりだ。
ロッテ戦も11勝11敗1分けとなり、きょう5日に勝利すればパ5球団に勝ち越しての完全Vが決まる。西武時代に野茂がばっさばっさと三振を奪う姿を見てきた工藤監督も「野茂君を超えるのはすごい」とうなった。
「三振も9個を狙っていたので、非常にうれしく思います。由伸(山本)と(同数で)ゴールできたらと思っていた」
漆黒の夜空に、記念ボードを掲げた。照れ笑いとともに、誇らしく。(竹村岳)