2020.10.31 07:30

【野村弘樹ウイニングショット】忘れちゃいけない巨人・高梨&大江の存在

【野村弘樹ウイニングショット】

忘れちゃいけない巨人・高梨&大江の存在

8回 投球する巨人・高梨=東京ドーム(撮影・福島範和)

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 最後に苦しみながら、シーズン通しての強さがモノをいって、独走したまま優勝。素直に、おめでとうございます、と祝福したい。

 投手の目線で語ると、なんといっても菅野の存在が大きい。13勝2敗と、1人だけで貯金を「11」も稼いだ。長い回を投げられるため、ブルペン陣にも“やすらぎ”を与えた。1週間に1日、投げなくてもよさそうな試合があるだけで、心身ともに楽になる。過密日程だっただけに、なおさらだ。

 菅野のおかげで、週をまたぐ大きな連敗の心配も、しなくて済む。チーム全体にもたらした安心感は、計り知れない。

 山口が抜けた穴は、高卒2年目の戸郷、来日1年目のサンチェスと、2人で埋めた。それも、シーズン前半は戸郷、後半はサンチェスと、サイクルもうまく回った。

 あと2人、忘れてはいけないのが高梨と大江。突如現れた両リリーフ左腕だ。考えてみれば、盤石とはいえない中でスタートした投手陣。それを補ったのは、エースに若手、そして、いぶし銀の脇役たち。開幕前の計算や予測とは、違った形でゴールしたのが、今季の特徴だ。 (本紙専属評論家)