2020.10.26 05:02

阪神・藤川、ラスト東京D登板なし 万感「後輩たちが初めて勝ち越してくれた」

阪神・藤川、ラスト東京D登板なし 万感「後輩たちが初めて勝ち越してくれた」

スタンドのファンの声援に笑顔で手を振った

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 (セ・リーグ、巨人2-4阪神、23回戦、巨人15勝8敗、25日、東京D)また一つ、思い出の地で最後を迎えた。試合後の東京ドームに『every little thing every precious thing』(LINDBERG)が流れ、虎党、そしてG党が拍手で出迎える。晴れやかな表情で三塁ベンチを飛び出した藤川は、歓声に手を挙げて応え、深く一礼した。

 「粋な計らいっていうか、感謝をしなきゃいけない。東京ドームの野球っていうのはこれが最後。よかったなと」

 現役最後の東京ドーム。登板機会こそなかったが、巨人サイドから送られた惜別の演出が、深く心に残った。この日の練習中も藤川の登場曲が球場に流れ、花道を彩った。巨人・原監督も「もし、藤川投手が登板することがあれば登場曲を流してあげて」と、超異例のサプライズまで用意してくれていた。

 「こういうことが過去にはあったのか、分からないけど、まさか自分がそういうふうにしてもらえるっていうのは思ってもみなかったんで、非常に感謝しています」と藤川。万感の思いでいっぱいだった。縦じまの戦士として誰よりも打倒巨人を掲げ、数々の名勝負を繰り広げてきた東京ドーム。今季大きく負け越した敵地で、来季へ向けたチームの意地と執念を感じることもできた。

 「後輩たちが最後、初めて今年(東京ドームで)勝ち越してくれた。その輪の中にいれて、少しでも自分がいることが何か影響したと思うと、うれしい。来年からはそれすらかなわないから」

 伝統の一戦も、11月10日の引退試合(甲子園)を残すのみ。最後まで全力で、受け継がれてきた猛虎の魂を伝えていく。 (原田遼太郎)

★巨人憧れの球団

 高知で育った幼少期、藤川にとって、巨人が憧れの球団だったという。「原監督ともWBCで一緒にやりましたし、米国に行く時も言葉、色紙いただいたりして。子供の頃からずっと巨人の選手を見て憧れて野球をやってきた部分もある。子供の時に戻りました」と感慨深げ。「(原監督は)やっぱり強い組織を作り上げる、そこに立ち向かっていきたいという思いで戦ってきた」と話すと、11月10日へ「最後まで全力で準備して、いい投球をお見せしたい」と力強く話した。

データBOX

 ◎…藤川は今季、東京ドームでの登板はなしで終わった。通算成績は73試合登板、2勝1敗22セーブ、防御率1・60(95回1/3を自責17)

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