2020.10.26 05:01

引退登板のヤクルト・五十嵐、笑顔の1球斬り「これからもスワローズをお願いします」

引退登板のヤクルト・五十嵐、笑顔の1球斬り「これからもスワローズをお願いします」

引退セレモニー後、五十嵐は右翼フェンスをよじ登り、ファンに別れを告げた (撮影・長尾みなみ)

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 (セ・リーグ、ヤクルト1-5中日、23回戦、中日15勝6敗2分、25日、神宮)剛腕らしく最後も渾身(こんしん)の直球だった。ヤクルト・五十嵐亮太投手(41)が八回に登板。現役最後のマウンドをわずか1球で終えると、1万4484人のファンから大きな拍手が降り注いだ。

 「自分らしいボールを投げようと思って、ど真ん中に投げました」

 中日・シエラが143キロの直球をフルスイングした打球はエスコバーが横っ飛びで好捕。三ゴロに打ち取り、満面の笑みでマウンドを降りた。

 見守ったのはファンだけではない。今季で引退する中沢やD1位・奥川(星稜高)ら1軍未登録の選手もスタンドに駆けつけ、同学年で試合前に最後のキャッチボールをした石川はベンチ横で涙を浮かべた。

 本拠地・神宮のブルペンは今では珍しいグラウンド内にある。「若いときは高津さんがリーダー格で、試合を見ながらたくさん話をして勉強させてもらった」。長い時間を過ごした場所で学び、日米通算906試合の登板へとつなげた。試合後のセレモニーでは、その高津監督から花束を受け取った。

 家族や同僚に感謝の言葉を伝えるとともに、燕党には「これからも東京ヤクルトスワローズと戦っていってくれるでしょうか? 愛していってくれるでしょうか? これからもヤクルトスワローズをお願いします」と呼びかけた。ナインに5度胴上げをされ、最後は右翼フェンスによじ登り、笑顔でファンに別れを告げた。誰からも愛される男らしい最後だった。(赤尾裕希)

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