2020.10.25 07:30

【虎のソナタ】巨人に勝っても無敗の馬には勝てない… 阪神より話題の菊花賞

【虎のソナタ】

巨人に勝っても無敗の馬には勝てない… 阪神より話題の菊花賞

特集:
虎のソナタ
勝利し、高橋(背番29)とタッチする矢野監督。いよいよ、最後の東京ドーム。勝って、締めろ!

勝利し、高橋(背番29)とタッチする矢野監督。いよいよ、最後の東京ドーム。勝って、締めろ!【拡大】

 きょうは菊花賞です。競馬ファンの大多数が、思い描いているんでしょうなぁ。淀のターフを疾走し、先頭でゴールを駆け抜けるコントレイルの雄姿を。史上3頭目の無敗の3冠馬誕生を、ワタクシも見てみたい。

 やりが降っても「タイガース命」のわがサンケイスポーツですが、さすがにスターホースの大偉業チャレンジに敬意を表して、1面から3面まで、菊花賞で埋め尽くしております。

 珍しく阪神が巨人戦に勝ったのに? そういう意見もあるでしょうが、もはや優勝完全消滅目前の虎では、ハヤテのごとく駆け抜けるコントレイルを吹き飛ばす力など、どこにもございません。

 1面で紹介しましたが、「たぐいまれな相馬眼の持ち主」といわれる岡田繁幸氏(ビッグレッドファーム代表)の予想もコントレイル。忙しそうなレース部に出向いても、圧倒的にコントレイル! 鉄板というヤツ。

 「いえ、あいつに聞いてやってください。珍しく会社に来てますんで」

 デスク周伝進之亮が指さす先に、レース部記者・山口大輝が。敢然とアリストテレスに◎。

 「世の中は圧倒的大本命馬の偉業を信じて疑わないのかもしれないですが、コントレイルは距離に不安があるというのは、春先から言われ続けてきたことですし。ヒール上等じゃないですか」

 若いころ、運動部でトラ番などをしている頃の山口は、どこか自信なさげだった? が、みじんの不安も感じさせない説得力のある語り口。揺るぎない自信に乗ってみたくなった。

 菊花賞の話題で盛り上がっている編集局内で、淡々と仕事を続けていたのは運動部の当番デスク・阿部祐亮。聞いてみた。阪神が巨人を倒したのに、1面を奪われて悔しくないのか?! と。

 「実は、それどころじゃなくて」

 どういうこと?

 「ソフトバンクがまさか、これほど一気にマジックを減らすと思っていなかったので、優勝紙面の準備が間に合っていないんです。もし、マジック2になっていたら、25日は休日返上で会社に来なくちゃいけなかった」

 だから、阿部デスクが昨日、最も歓喜の声を上げたのは、原口の決勝タイムリーではなく、ペイペイドームの八回に飛び出した、西武・中村剛也の逆転グランドスラムの瞬間だった。優勝決定は週明けに持ち越し。阿部にとって、これ以上ない朗報だ。

 「サンスポMVPは原口に1票投じましたが、本心はおかわり君に贈呈したいぐらい。影のMVPです」

 その頃、東京ドームではトラ番キャップ大石豊佳が、鬼門の地での今季2勝目に浸っていた。

 「ことしは開幕戦から負けまくりましたし、キャップ1年目の昨年もクライマックスシリーズに敗れての終戦は、このドーム。2年間、いい思い出が全くない場所です」

 本日の紙面で、本紙専属評論家・八木裕氏が来季に向けての東京ドーム対策の急務を訴えている。大石キャップも、プラス思考のドーム対策は必要かも。

 最近は大山のホームラン、藤川の登板、藤浪の球速MAX更新が、ファンを喜ばせる“三種の神器”となっていた矢野阪神。でも、この日はすべてなし。でもファンは大満足。そうです、やっぱり勝つことなんですよね、ファンが一番待っているのは。