2020.10.20 05:03

ヤクルト・坂口が1500安打!岩隈引退発表の「10・19」元近鉄戦士がメモリアル

ヤクルト・坂口が1500安打!岩隈引退発表の「10・19」元近鉄戦士がメモリアル

坂口が四回の適時打で通算1500安打を達成し、記念のボードを受け取った (撮影・水島啓輔)

坂口が四回の適時打で通算1500安打を達成し、記念のボードを受け取った (撮影・水島啓輔)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神1-1ヤクルト=延長十回規定により引き分け、21回戦、阪神11勝9敗1分、19日、甲子園)ヤクルト・坂口智隆外野手(36)が19日の阪神戦(甲子園)で通算1500安打を達成。

 痛烈な打球が、左翼線に放たれた。坂口が四回無死一、二塁で先制打。プロ18年目で通算1500安打に達し、謙虚に言葉を紡いだ。

 「僕みたいな選手が長く野球を続けてきて、一本一本、積み重ねていくにはいろいろな方の支えがないとできなかった。支えてもらった方に感謝したいです」

 敵地・甲子園で燕党が沸く中、ハプニングもあった。女性スタッフが記念のボードを持ってフィールドに現れたが、向かった先は村上がいる二塁ベース方向。審判に促され、慌てて一塁方向に駆け寄ってきたスタッフに笑みを浮かべながらボードを受け取った。

 2003年に神戸国際大付高からドラフト1巡目で近鉄に入団。同年の10月にプロ初安打を放ってから地道に安打を重ねてきたが、決して平坦(へいたん)な道のりではなかった。昨季は開幕早々に死球を受けて左手親指を骨折。22試合の出場に終わった。

 「復帰しても結果を残せなかった。その程度の実力だとしっかり受け入れた年だった。だから、今年はこのままで終わりたくないと思ったし、やってやろうという思いも強かった」

 シーズンオフは原点に立ち返った。「昔はそうやって鍛えていた。そこに何かあると思った」とベンチプレスにスクワット、背筋を鍛えるデッドリフトをメニューに加えた。今季はシーズン自己最多の9本塁打をマーク。今年7月に36歳となった男が進化を遂げた。

 この日、近鉄時代の3学年先輩、巨人・岩隈が今季限りでの現役引退を発表。チームメートの近藤とともに残り2人となった元近鉄戦士は「一日でも長く結果を出し続けることが近鉄、自分のスタートを作ってくれたところへの恩返しだと思う」と誓った。

 「これからもチームのために一本一本、積み重ねていければ」。個人記録よりも白星のために-。これが坂口の決意だ。(赤尾裕希)

坂口の通算1500安打についてヤクルト・高津監督「ここまでの道のりは、僕らはほんの一部しか知らないけれど、昨年の苦労がある中で達成できたことは本当に素晴らしい。気持ちの強さと技術の高さをしっかり証明している」

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  • 4回、適時打を放つヤクルト・坂口=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
  • 記念ボードを間違えて村上に渡そうと…=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)
  • 審判に指摘されスタッフ大慌て=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)
  • 一塁へダッシュするスタッフ=甲子園球場(撮影・甘利慈)
  • 4回、ヤクルト・坂口に届きました=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)