2020.10.19 12:00

【球界ここだけの話(2120)】阪神の高卒2年目左腕・川原、けがを乗り越え飛躍を期す

【球界ここだけの話(2120)】

阪神の高卒2年目左腕・川原、けがを乗り越え飛躍を期す

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サンスポ記者の球界ここだけの話
阪神・川原(代表撮影)

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 1軍で遊撃手として活躍中の小幡と同期の左腕、川原陸投手(19)が、プロ2年目の今季、2軍で公式戦デビューした。長崎県の創成館高から2018年のドラフト会議で5位指名を受け、阪神に入団。ルーキーイヤーの昨季はけがに悩まされ、苦しい1年を過ごした。

 開幕前に腰を痛めると、長いリハビリ生活が続いた。投げられない日々のなかで左腕を前へ突き動かしたのは、野球への、マウンドへの飢えだった。「(テレビなどで)試合を見ながら(早く実戦で)投げたいなという気持ちで(トレーニングを)やっていた」。

 リハビリを続けながらプロで投げていくための体作りにも着手。食事の量も増やし、現在では体重も昨年と比べて5キロ増の88キロになった。しかし、そのまま公式戦で登板することなく、シーズンは終了した。

 「1年目である程度は投げたかったけど、1試合も投げれないことになってしまった。(けがは)しようがないことなので、プラスにとらえてやっていこうと思っていた」

 迎えた2年目の今季、7月31日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)に中継ぎで公式戦プロ初登板を果たし、2回無失点。8月23日の中日戦(甲子園)には初先発した。昨年からの地道な努力も実を結び「投げていて体もブレていないというのが分かってくるようになってきた。これを毎回、同じ球を投げられるようにやっていきたい」とうなずいた。9月15日のソフトバンク3軍との練習試合(鳴尾浜)で登板して以降は実戦から遠ざかっているが、けがをした経験があるからこそ、焦らず調整を続け、野球ができる喜びをかみしめている。

 「(今は)当たり前のように練習ができているので、少しずつ成長していきたいなと思います」

 可能性を秘めた伸び盛りの19歳が、さらに経験を積んでレベルアップしていく。(織原祥平)