2020.10.17 12:00

【ダッグアウトの裏側】前評判低かったブレーブス 若手投手躍動で世界一なるか

【ダッグアウトの裏側】

前評判低かったブレーブス 若手投手躍動で世界一なるか

特集:
ダッグアウトの裏側
今季エースに成長した本格派左腕フリード(AP)

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 米大リーグでリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)に残った4球団のうち、前評判が最も低かったのはブレーブスだろう。ポストシーズンを勝ち抜く鍵である先発投手陣の今季防御率が、ナ・リーグワーストの5・51だったからだ(ちなみに1位は対戦中のドジャースで3・29)。

 現在のローテーションの顔ぶれは、開幕前には予想されていなかった。マリナーズで通算169勝のフェリックス・ヘルナンデス(34)とマイナー契約を結んだが、コロナ禍を理由に欠場。約19億円で1年契約を交わした同163勝の左腕、コール・ハメルズ(36)も、1試合投げただけで左肩を痛めて離脱した。

 期待を裏切られたのは両ベテランだけではなかった。昨季の新人王投票2位で、初の開幕投手を務めたマイク・ソロカ(22)は、登板3試合目で右アキレス腱を断裂して今季絶望。昨季21試合に先発して8勝をマークしたマイク・フォルテネービッチ(29)も不振で1試合登板に終わった。

 実績のある投手が不在の中、エースに成長したのが左腕のマックス・フリード(26)だった。ローテーションに定着した昨季は17勝(6敗)を挙げたものの、防御率が4点台と好不調の波が激しかった。今季は決め球のカーブに磨きがかかり、11試合に登板して7勝無敗、防御率2・25。カブスのダルビッシュ有(34)らとともにサイ・ヤング賞の有力候補になっている。

 2016年と17年のドラフトで1巡目指名した新人右腕のイアン・アンダーソン(22)とカイル・ライト(25)も台頭。ブ軍投手陣はワイルドカードシリーズと地区シリーズ計5試合のうち4試合を零封した。ブライアン・スニトカー監督(64)も「才能豊かな投手がそろっているが、これほどのことを成し遂げるとは思わなかった」と絶賛した。

 チャンスをつかんだ若手投手が大舞台で躍動。この勢いでチームを1995年以来の世界一へ導くのか。(サンケイスポーツ編集局次長・田代学)