2020.10.1 07:30

【真中満氏 満点ど真ん中】ヤクルト・石川、変化球に頼らず!若々しく見えた直球の多投

【真中満氏 満点ど真ん中】

ヤクルト・石川、変化球に頼らず!若々しく見えた直球の多投

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真中満氏 満点ど真ん中
2016年7月18日のDeNA戦で勝利を飾り、石川(右)と握手する当時監督の真中氏。40歳の今季初勝利を祝福した

2016年7月18日のDeNA戦で勝利を飾り、石川(右)と握手する当時監督の真中氏。40歳の今季初勝利を祝福した【拡大】

 (セ・リーグ、DeNA3-5ヤクルト、20回戦、DeNA10勝9敗1分、30日、横浜)石川のピッチングが、若々しく見えた。立ち上がりは直球が多く、相手に向かっていく、持ち前のハートの強さが、前面に出ていた。

 特に3番・ソトに対しては、初球のカットボールのあと、ストレートを4球続けて、空振り三振と押し切った。生命線のカットボール、シンカーに頼りすぎてはいけない。ストレートあってこその変化球。投手の原点に立ち返ったのだろう。

 今季は開幕戦で、勝利投手の権利を持ちながら、リリーフ陣が逆転されて白星を逸した。以降、そこそこの投球をしても、結果はついてこなかった。よく腐らずに、ここまできたものだ。

 思い出すのは、私が監督だった2017年。石川は4勝14敗と苦しんだ。あれほどのベテランであれば、体調面などを理由にして、1軍を離れてもおかしくないところ。だが、いっさい逃げず、ともに戦ってくれた。ありがたかったし、何という責任感の強さだろうと感心させられた。

 それだけに私個人も、40歳での勝利を、うれしく思う。

 本来、チームにとっては、石川を先発の座から追いやる若手が、もういい加減、育ってこないといけないのだが…。それまでは石川に、まだまだ頑張ってもらうしかない。 (本紙専属評論家)

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