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ヤクルト・石川、球団生え抜き初の40歳1勝!若者に負けない19年連続勝利

ヤクルト・石川、球団生え抜き初の40歳1勝!若者に負けない19年連続勝利

石川が粘りの投球で今季初勝利。生え抜きでは球団初となる40代での白星を挙げた (撮影・長尾みなみ)

石川が粘りの投球で今季初勝利。生え抜きでは球団初となる40代での白星を挙げた (撮影・長尾みなみ)【拡大】

 (セ・リーグ、DeNA3-5ヤクルト、20回戦、DeNA10勝9敗1分、30日、横浜)ヤクルト・石川雅規投手(40)が30日、DeNA20回戦(横浜)で5回2/3を4安打2失点と好投し、今季初勝利を挙げた。40代での勝利は球団史上3人目で、生え抜きでは初。2002年の入団から19年連続勝利となり、自身が持つ球団記録も更新した。今季10試合目の登板でつかんだ現役最多の通算172勝目。それは昨年12月に死去した祖父に届ける、魂の77球に導かれた。

 ベンチから主将の青木に背中を押され、石川は先頭でナインを迎えた。

 「一番のファンである家族が前向きにさせてくれた。『堂々と前を向いて頑張っている姿に勇気をもらえる』と言ってもらえた。石川家として、みんなで戦っていた」

 生え抜きでは球団初の40代での白星。まず、夫人と2人の息子に感謝の思いを示した。そして、この1勝を届けたい家族は、天国にもいた。

 昨年12月22日、愛する母方の祖父が死去した。「爺ちゃんみたいな人になりたいという思いがあった」。祖父とは小学校高学年まで毎日一緒に風呂に入り、頬が上気するまで夢中で話をした。

 現役最多の通算172勝目。「本当に爺ちゃん子だった。『実るほど頭を垂れる稲穂かな』。全然実践できていないけど、そういう言葉をいつも教えてくれた」。偉ぶらず、年下にも教えを請う姿勢が飽くなき勝利への意欲をかき立てる。「僕をつくる上で欠かせない存在。もっと一緒に酒を飲みたかったし、話をしたかった」。祖父との会話が、その源流だ。

 直球は130キロ台半ばでも、左腕には卓越した技術がある。プレートの踏む位置を一塁側、三塁側と変えたり、足を上げるタイミングを変えたりすることで、五回まで1安打無失点とリーグトップのチーム打率・267を誇る打線を惑わせた。

 今季の開幕投手では12球団で最も遅い白星。2試合で勝利投手の権利を持って降板するなど好投を続けたが、心が折れることはなかった。

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  • 石川(左)は同じ秋田出身の守護神・石山からウイニングボールを受け取った(撮影・斎藤浩一)