2020.9.26 07:30

【デスクの目】阪神の管理体制の甘さ改めて浮き彫り 「食事は4人以下」というルールの中、福留ら8人で会食

【デスクの目】

阪神の管理体制の甘さ改めて浮き彫り 「食事は4人以下」というルールの中、福留ら8人で会食

特集:
福留孝介
阪神は宿舎での全体ミーティングをキャンセル。試合前、ベンチ内で短く打ち合わせをしただけだった(撮影・門井聡)

阪神は宿舎での全体ミーティングをキャンセル。試合前、ベンチ内で短く打ち合わせをしただけだった(撮影・門井聡)【拡大】

 阪神の管理体制の甘さが改めて浮き彫りとなった。

 目に見えない新型コロナウイルスとの戦い。消毒やマスクを着用していても防げない可能性がある中、世界中が拡大防止に努めている。子どもたちに夢を与えるプロ野球界で人気球団を自負する阪神が、複数回クラスターと化するのはあまりにも情けない話といえる。

 コロナ感染がピークダウンしてからは阪神は遠征先の外出を緩和。月に1、2度ほどチーム関係者、家族との外食を許可していたという。過酷なシーズン。選手の息抜きを促したい気持ちも理解できるが「4人までで2時間程度」という球団のルールの下、19日に福留らが計8人で会食していたとなれば、フロント陣は選手から下に見られている、といわれても仕方がない。

 3月。阪神は藤浪らが感染するまで遠征先での外出に縛りはなく選手任せだった。他球団を取材するとセ・リーグのある球団は1月から全選手に外食禁止を通達。ストレスがたまった選手からどれだけ突き上げられても球団方針として貫き、いまだ感染者はゼロ。それに比べ、阪神は緊張の糸を緩めるのが早すぎた。

 親会社である阪神電鉄本社は今回の球団の外出規制緩和について厳しく追及する構え。今後、責任問題に発展する可能性がある。阪神はベテランが多く、フロントがすべてを統制することは他球団に比べて難しい。しかし、選手の顔色をうかがうばかりでは危機管理も崩壊する。リーグ優勝へ一丸という資格はない。(2012、15、17、18年阪神担当キャップ。現運動部デスク・阿部祐亮)