2020.9.17 05:03

戦友へ弔い白星…ソフトB・工藤監督、川村氏急逝に涙「こんな形でお別れになるとは…」

戦友へ弔い白星…ソフトB・工藤監督、川村氏急逝に涙「こんな形でお別れになるとは…」

戦況を見つめる工藤監督(左)らソフトバンク首脳陣。悲しみを胸に秘めての試合だった (撮影・矢島康弘)

戦況を見つめる工藤監督(左)らソフトバンク首脳陣。悲しみを胸に秘めての試合だった (撮影・矢島康弘)【拡大】

 (パ・リーグ、日本ハム4-5ソフトバンク、17回戦、ソフトバンク10勝6敗1分、16日、札幌D)ソフトバンクは16日、日本ハム17回戦(札幌ドーム)に5-4で逆転勝ち。連敗を2で止め、2位ロッテとのゲーム差を1・5に広げた。この日、3軍コンディショニング担当の川村隆史さんが遠征先の神戸市内で、くも膜下出血のため55歳の若さで急逝。工藤公康監督(57)は試合後、涙を流して天国の川村さんに勝利を報告した。

 今季のテーマに掲げる「つながり」が終盤の逆転劇を呼び込んだ。2点を追う六回に先発の杉浦から川瀬の適時打で1点差に迫ると、続く七回に救援陣に食らいついた。

 1死満塁から柳田の押し出し四球で同点。続くデスパイネが中前へ勝ち越しの2点適時打を放った。ヒーローは「皆さんがつないでくれたチャンスのところで、しっかり打ててよかった」とチーム一丸を強調。九回に守護神の森が失点しながらも逃げ切った。

 逆転勝利に盛り上がる選手たちは試合後、ロッカールームに集められ、緊急の全体ミーティングで川村さんの訃報を伝えられた。

 大阪府出身の川村さんは大体大からダイナミックスポーツ医学研究所を経て、1992年にダイエー(現ソフトバンク)のトレーナーになった。その後、コンディショニングコーチなどを歴任し、実に29年間にわたってチームをサポートしていた。

 首脳陣は試合前に知らされており、弔いの勝利をささげようと、強い決意を持って試合に臨んでいた。現役時代から川村さんと親交があった工藤監督は「こんな形でお別れになるとは…。何としても白星を天国にいる川村君に、という思いでやっていた」。逆転勝ちに「天国から見てくれて、力をくれたことが勝利につながった」と涙を流した。

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  • 川村さんは2017年11月2日、DeNAとの日本シリーズ第5戦の前に、円陣の中央で声出し役を務めた