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【よみがえるノムラの金言】野村克也氏「怒鳴りながら、連呼しろ」

【よみがえるノムラの金言】

野村克也氏「怒鳴りながら、連呼しろ」

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さようなら 野村克也さん追悼
プレー直後には救急隊がグラウンドに到着し、西岡は搬送された

プレー直後には救急隊がグラウンドに到着し、西岡は搬送された【拡大】

 それでもなお、落下地点がどちらになるか微妙で、2人とも追い続けている場合は、先に「オーケー」と声を発した方が、捕球すること。

 福留も試合後に、「声を出した」と言っていたが…。

 「果たしてその声は届いていたか。西岡の追い方を見る限り、そうではなかったように思う」と、4万5000超の大観衆の中でのプレーだったことも踏まえながら、強調したのが、今回の金言だった。

 「単に『オーケー』と発するだけでは足りない。なまやさしい声では、かき消される。怒鳴るくらいの大声を出し、その上で、『オーケー』を最低でも3連呼しなければならない」

 3連呼すれば、さすがに相手の耳には届く。さらに、3連呼した方は、体で前進するだけでなく、気持ちも前進することになる。自分が捕るという意思と責任感も、前面に出ていくというメリットも生まれる-と付け加えた。

 ノムさんの経験上、外国人選手には、この教育がたたき込まれているそうだ。フライが上がれば、野太い声で「オレが捕る」を連呼し、どちらかが声を出した時点で、もう1人は体を反転させ、捕球する方の邪魔にならないよう、視界から消える。プレー上の危険回避、危機管理が、徹底されていると指摘。

 「それに比べて日本人は、声の連係プレーが下手だと言わざるをえない。生来の謙虚さからなのか。照れくささが先に立つのか。はたまた、ITの発達など、生活の変化によって、声を出す機会自体が減っているからか…」と嘆いている。

 伝えるべきことは、大きな声で、連呼してでも、伝える。実社会でもそういうケースは、結構あるように思う。

  • 2014年3月30日の試合で阪神・西岡と福留が衝突。野村さんはけがを防ぐためにも怒鳴りながら連呼せよ、と説いた