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【土井麻由実のSMILE TIGERS】元阪神の横田さん、矢野監督からのビールかけ招待に大喜び

【土井麻由実のSMILE TIGERS】

元阪神の横田さん、矢野監督からのビールかけ招待に大喜び

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土井麻由実のSMILE TIGERS
2020年7月31日、甲子園球場を訪れた阪神OB・横田慎太郎氏

2020年7月31日、甲子園球場を訪れた阪神OB・横田慎太郎氏【拡大】

 シュッとしている。モデルさんかと見まがうイケメンっぷりだ…なんて、言い過ぎか(笑)。

 元阪神タイガースの横田慎太郎さんである。前回の「SMILE TIGERS」で紹介したとおり、エンゲートのタイガース応援トークライブに出演してくれた。オシャレに刈り込んだヘアスタイルに浅黒く日焼けした肌。そしてなんとビックリなのは、引退後に12キロも減量したこと。阪神・糸井嘉男選手に憧れてムキムキに鍛え上げたボディは、今やほっそりスリムだ。

 「辞めてから太るのが嫌だったんで、運動と食事で絞りました。辞めたとき87キロだったのが、今は75キロ。服のサイズも変わりましたよ」

 首周りなんかもスッキリしちゃって、ほんとモデルばりのカッコよさだ。でも、あまりカッコイイと褒めると、「前はブサイクだったってことですか?」と絡んでくる。そう。番組内でもちょいちょい「土井さん、アウトです!」とか「土井さんみたいにテレビ見ながら独り言を言ったりしませんよ」とか、容赦なく私にツッコミを入れてくる。つまり、それだけ“しゃべくり”も達者になってきているということだ。

 まぁ、今やユーチューバーだし、エンゲートにも3回も出演してくれているし、おしゃべりの腕は間違いなく上がっている。

 エンゲートではタイガースの試合を見ながら様々な話をするのだが、脳腫瘍から完全復活を目指した横田さんにとって、忘れられない引退試合の話も振り返ってくれた。

 「(2軍監督の)平田さんから『どのポジションをしたいか?』って訊かれて、ずっとライトの練習をしてたし、まだライトのほうが見やすいなと思って『ライト』と言ったら『バカか!』と怒られて…。『お前は3年目、開幕スタメンはセンターやったやろ。エラーしても何してもいいからセンターをしろ』って言われて、最後の3日間はセンターの練習をした」

 そして、実際に八回、走ってセンターの守備につくと「めちゃくちゃ緊張したけど、グラウンドを見た瞬間、『うわぁ~、きれいだなぁ』って。芝の緑が光っている感じで、天気がよくて…」と感激したそうだ。

 そこから、あの“奇跡のバックホーム”と今も語り継がれるプレーに続くのだが、私は「奇跡」とは言いたくないんだなぁ。たしかにあの場面(2死二塁)で出場して、センターに打球が飛んだのは野球の神様が仕組んでくれたのに違いない。

 けれど、あの見事なストライク返球は奇跡なんかじゃなく、横田さんが一生懸命に練習を重ねてきた努力の賜物だと思う。試合に出たくて出たくて、でもそれが叶わなくて、それでも来る日も来る日も誰よりも早くからグラウンドに出て、人一倍練習してきた。それが、いざってときに発揮できたのだ。あの練習していた姿を思い起こすと、今でも涙が出ちゃう。

 「病気してからの3年間というのは1回も試合に出られなくて、でもずっと頭の中でイメージしてたので、それが最後のバックホームに繋がったのかな。試合に出たいという気持ちと、出られなくて悔しい気持ちをずっと見失わずに目標をもってやってきたので、最後に報われたなと思う」

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