2020.9.6 05:02

近大・佐藤、開幕戦4打席目やっと快音 阪神・和田TA「見た感じは糸井だよね」/関西学生

近大・佐藤、開幕戦4打席目やっと快音 阪神・和田TA「見た感じは糸井だよね」/関西学生

九回、左翼線に二塁打を放った佐藤(撮影・門井聡)

九回、左翼線に二塁打を放った佐藤(撮影・門井聡)【拡大】

 関西学生野球リーグ第1節第1日(5日、わかさ京都)春は中止となった関西学生野球の秋季リーグ戦が開幕。近大のドラフト1位候補の左打ちスラッガー・佐藤輝明内野手(4年)は「3番・三塁」で出場し、二塁打1本を放ったが、2-3で同大に惜敗した。立命大は6-5で関学大に競り勝った。今季は1カード2試合の勝率制、原則無観客で開催される。

 開幕戦で気合が入りすぎたか、プロ注目の左のスラッガー、近大・佐藤は3打席目まで快音なし。九回の4打席目でやっと、相手の右寄りの“佐藤シフト”の逆を突き、左翼線へ鋭い当たりの二塁打だ。しかし1点差で敗れ、「まず初戦勝つためにやってきたが…反省がいっぱいある」と口は重かった。

 それでも、ネット裏に集結した12球団のスカウトからは熱視線が注がれた。阪神は、なんと和田球団本部付テクニカルアドバイザー(TA)、嶌村球団副本部長、畑山統括スカウト、渡辺・熊野・岡本(プロ)スカウトの計6人を送り込んだ。和田TAは「見た感じは糸井(阪神)だよね」と近大OBの“超人”の名前をあげた。

 「ああいうスケールの大きい選手はなかなかいない。打つだけじゃない。守れるし、足が速いし。この試合だけでどうのこうのじゃない。上位にくる選手です」

 “トラの恋人”でもあるが、もちろん他球団も高評価。1位指名の最有力候補に挙げている巨人の渡辺スカウトが「評価は変わらない」と言えば、初視察のヤクルト・小川GMは「バットの出し方、打球の速さに大物感が出ている」。中日・米村アマスカウトチーフも「ナゴヤドームで30発打てる選手を探したいが、最も近い」と最大級のほめ言葉だ。

 プロ志望届を提出したばかりで、10月26日のドラフト会議では1位指名間違いなしの佐藤。先輩・二岡(巨人3軍監督)の通算13発のリーグ記録にもあと2と迫っているが、「特別意識せず、1打席1打席。リーグ優勝が目標なんで」と、今は敗戦からの仕切り直しを誓った。 (宮本圭一郎)

佐藤輝明(さとう・てるあき)

 1999(平成11)年3月13日生まれ、21歳。兵庫県出身。甲東小1年で野球を始め、小6のとき阪神タイガースジュニアに選出された。甲陵中から仁川学院高。甲子園出場経験はない。大学1年春は左翼、2年から三塁。2年秋MVP。リーグ戦通算成績は打率・292、11本塁打、58打点、79安打。大学日本代表。50メートル走6秒0。187センチ、92キロ、右投げ左打ち。

  • ネット裏には阪神・和田TA(右から2人目)ら多くの編成担当、スカウト陣が集結した