2020.8.19 12:00

【球界ここだけの話(2060)】プロ注目の六大学右腕は明大の入江 背番号「11」が受け継ぐ秘伝の練習

【球界ここだけの話(2060)】

プロ注目の六大学右腕は明大の入江 背番号「11」が受け継ぐ秘伝の練習

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サンスポ記者の球界ここだけの話
プロ注目の明大・入江大生

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 1試合総当たり制で行われた東京六大学野球春季リーグ戦が幕を閉じ、より日常的なスポーツの秋を求める日々へ向かう。

 そんな中、10月26日のプロ野球ドラフト会議に向けて東京六大学で注目されるのは、明大の背番号「11」を着ける入江大生投手(4年)だ。

 「左腕では早川(早大)が一番だけど、右での魅力は入江」と推すDeNA・八馬スカウトをはじめ、各球団の担当は常に入江の投球に熱視線を送り続ける。

 187センチ、84キロで、最速152キロを誇る右腕はリーグ通算29試合で2勝6敗、防御率2・76。勝ち星は少ないものの、スライダー、フォーク、カーブと変化球は多彩で、72回2/3を投げ79三振を奪っている。

 昨年までは1年先輩の森下(現広島)を軸にした投手陣で出番が少なかった。また登板時に援護に恵まれなかった点やきまじめな性格が、勝敗にそのまま表れている。

 素材的に評価されるのは、まずマウンドに立つ意識の高さだ。2016年夏の甲子園優勝の作新学院高(栃木)の「4番・一塁」で3本塁打を放ち、高校日本代表でも野手として活躍した。

 ところが「投手として日本一を目指したい」という本人と、迎え入れる明大と一致したスピリットがある。しかも、高校時代の同期、今井達也投手が西武にドラフト1位で進んだことに「時期が来たら自分が超す」と胸に秘めての進学だった。

 その明大の2011年からの背番号「11」は野村(広島1位)から、昨年の森下(広島1位)といずれもプロに進んだ。

 リーグ戦近くになると行うエースの練習方法がある。ブルペンで20球投げると、すぐに左翼と右翼のポール間ダッシュを行い、戻ってまだブルペンで20球投げて…を繰り返す。投手として打席に立ち、出塁して、全力疾走でホームインし、その後マウンドに立って、エースの投球ができることを前提にしてのものだ。

 今どきナンセンス-という声が聞こえそうだが、これだけでなく「11」は明大秘伝のエースの鍛え方を全うしてこそ、4年生最後の秋に真価が問われるのだ。

 終戦直後の1946年春以来の1試合総当たりのリーグ戦では結果が出なかったが、「点を取られなければ負けない。自分が甘い」と春の最終登板後に唇をかんだ入江。この1カ月で再び心技体を鍛え、秋の陣で1年先輩の森下のようにマウンドで仁王立ちする姿をスカウトは待ち望んでいる。(赤堀宏幸)

   ◆明大の背番号『11』◆

      選 手     指  名

2011 野村 祐輔(11年広  島(1)) 

  12※岡  大海(13年日本ハム(3)) 

  13※山崎 福也(14年オリックス(1))

  14 山崎 福也   〃      

  15 上原 健太(15年日本ハム(1)) 

  16 星  知弥(16年ヤクルト(2)) 

  17 斉藤 大将(17年西  武(1)) 

  18※森下 暢仁(19年広  島(1)) 

  19 伊勢 大夢(19年DeNA(3)) 

【注】※は3年生