2020.8.8 12:00

【球界ここだけの話(2049)】阪神・サンズ、勝負強さと明るいキャラに期待

【球界ここだけの話(2049)】

阪神・サンズ、勝負強さと明るいキャラに期待

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
阪神・サンズ

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 開幕2軍だった新助っ人も、いまや、不動の3番として、虎を支えている。セ・リーグの得点圏打率1位(・500、7日時点)に君臨する阪神のジェリー・サンズ外野手(32)。ここぞの場面で結果を出す勝負強さが光っている。

 「ランナーがいてもいなくても常に打ちたいという気持ちは持ってるよ。ただランナーがいるときはしっかり状況を確認して、色々なことを想定して打席に入れているから、その結果、ヒットを打てていると思うね」

 打点もチームトップの24打点と、昨季の韓国リーグ打点王の実績は本物だ。象徴的だったのが、7月22日の広島戦(甲子園)。0-1とビハインドで迎えた三回1死三塁の場面。「外野まで飛ばすことのできる球を待っていたよ」。2球見逃し、3球目、甘く入ったツーシームをたたき、打球は右中間を突き破った。打ち急ぐことなく、狙い球をしっかりとヒットする。点の取り方を熟知したケース打撃が得点圏打率を支えている。

 2017年には、米独立リーグに所属した経験がある苦労人。「夢をあきらめそうになったよ」とさまざまな困難を乗り越えてきた過去がある。だからこそ、開幕2軍スタートとなっても「いまいるところで自分はベストを尽くすだけ」と腐らずチャンスを待った。

 春季キャンプから「韓国リーグを経験したことで、アジアの野球を知ることができたのが大きいね」と日本野球にも対応できる自信はあった。どんな国でもひたむきに野球に取り組み、どんなときでも前向きな姿勢が、日本でも花開いている。

 野球に関しては真面目な助っ人だが、試合後は「走りたくなかったから、スタンドインしてくれてよかったよ」「三振すると、家に帰って子供に怒られるんだ」などなど、ジョーク混じりのユーモアなコメントも魅力。さらに、ちゃめっ気たっぷりに感情を爆発させた独特の“エアハイタッチ”も、虎党の間でひそかに話題となっている。

 阪神にやってきた救世主・サンズ。これからも、ここぞで頼りになる打撃と、チームをもり立てる明るいキャラに期待だ。(原田遼太郎)