先発の阪神・青柳=マツダスタジアム(撮影・榎本雅弘) 今季ずっと調子が良かった青柳だが、この日は立ち上がりから気だるそうで、ボールの切れも悪かった。広島との相性もあるのかもしれないが、それ以前に、試合に入るまでの調整を見つめ直して欲しいと思う。
私にも経験があるが、8月のちょうど終戦記念日頃までの広島は、とにかくうだるような暑さだ。「瀬戸の夕凪」と言われるようにプレーボールの時間帯は風もなくなる。青柳の登板はここまで、ドームや比較的涼しい雨上がりのゲームだった。そこから酷暑の広島に飛び出し、大粒の汗を垂らしながら飲み込まれてしまった印象だった。
水分補給については、私たちの時代とは考え方が大きく変わった。だが「夏場こそ立ち上がりが重要だ」ということは今も昔も変わらない。走ることなどは前日までに済ませてしまい、当日はできるだけゆっくりしてスタミナを蓄えておく。そして、まだ陽もあって蒸し暑い序盤をどれだけ辛抱できるか。中盤になれば汗も抜け、体がスカッとする。そうすれば自分のペースになっていく。
酷暑の時代だけに、普通にやっていてはいけない。救援陣も苦しい状況だ。青柳に限らず、チームとしても先発投手の暑さ対策を考え、同じ失敗を繰り返さないようにしてほしい。(本紙専属評論家)