2020.7.10 05:04

阪神・藤川、必死セーブ 久々実戦でヒヤヒヤ1失点「ファンを必ず納得させられる投球約束」

阪神・藤川、必死セーブ 久々実戦でヒヤヒヤ1失点「ファンを必ず納得させられる投球約束」

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藤川球児
今季2セーブ目を挙げた藤川。1点は失ったが、しのぎ切った(撮影・水島啓輔)

今季2セーブ目を挙げた藤川。1点は失ったが、しのぎ切った(撮影・水島啓輔)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、4回戦、巨人3勝1敗、9日、甲子園)甲子園の夜空に上がった飛球が右翼・高山のグラブに収まると、少し首をかしげて苦笑いした。守護神・藤川が1点を許しながらも試合を締めて、今季2セーブ目。10日からの有観客試合を前に、次こそ完璧に抑えることを誓った。

 「現状で自分も含めて、ファンの方々を納得させられるような投球ができていませんが、必ず納得させられるような投球ができることを約束してやっていきたい」

 G打線を8回1安打に封じる無失点リレーで九回にバトンを受け取ったが、投球は苦しかった。先頭の中島にストレートの四球。2死までこぎつけたが、大城の右前打で一、三塁から、代打・亀井に甘く入った初球の直球をはじき返され、1失点。続く代打・石川を右飛に打ち取り、なんとか1点差でしのぎ切った。

 12日ぶりに巡ってきた登板機会だった。前回登板は6月27日のDeNA戦(横浜)。満塁のピンチを招きながらも無失点でしのぎ、今季初セーブを記録。以降はセーブの機会がつかない試合や雨天中止が続いていた。

 まだ本調子ではないことは確かだ。それでも執念の投球で3つのアウトを奪った右腕について、矢野監督は「1試合ずつこういう試合をしていけば、球児(藤川)も落ち着いてくると思うので。何とか粘れたというのが大きい」と期待した。

 守護神という大役を務めるだけでなく、救援陣の精神的支柱でもある。開幕直前のタクシーの移動中には、同乗したD6位・小川(東海大九州)に「分からないことだらけだと思うけど俺とか先輩が何でも教えてくれると思うから」と優しく言葉をかけた。同じリリーフとして、1年間戦う仲間として、常に周りを気にかけている藤川だからこその行動だった。

 「個人的なことを言えばキリがないですが、チームのためにやっている中で少しずつ向上していけるように頑張りたい」

 これで日米通算250セーブまであと「5」。次はファンの前でビシッと抑えて、笑顔で仲間と勝利の喜びを分かち合う。(織原祥平)

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