2020.7.8 05:02

ソフトB・千賀、開幕16戦目七夕にや~っと会えた復活星

ソフトB・千賀、開幕16戦目七夕にや~っと会えた復活星

七夕の夜にエースが帰ってきた! 千賀が今季初登板勝利だ(撮影・村本聡)

七夕の夜にエースが帰ってきた! 千賀が今季初登板勝利だ(撮影・村本聡)【拡大】

 (パ・リーグ、ソフトバンク4-3楽天、1回戦、ソフトバンク1勝、7日、ペイペイD)七夕のマウンドに帰ってきた。雨音が響くペイペイドームで、ソフトバンク・千賀が今季初登板。右前腕の張りなどで出遅れていたエースが、首位楽天を相手に5回3失点で初勝利を挙げた。

 「無事に投げられていることが僕にとっては一番。きょうは(野手の)みなさんのおかげ」

 感謝を胸に94球を投じた。2月から満足に投げられず、筑後のファーム施設で長いリハビリに励んだ。「向こうのトレーナーさん、コーチに感謝したい。それが一番」。思いを込めた初球は159キロ。茂木を見逃し三振でスタートした。2死から島内に2点二塁打を許し、三回には浅村に一発を浴びたが要所で粘り、自己最速タイの161キロをマークした。

 声援のない公式戦登板は初めてで「難しかった」というが、1993年3月に福岡ドームとして誕生した本拠地ペイペイドームで、チーム通算999勝目。エースで“1000勝”に王手だ。

 試合前には監督室に足を運んだ。「特別な行動じゃない」と笑ったが、2年間守った開幕投手も東浜に譲り、チーム16試合目での復帰。エースとして反省の思いが自分を突き動かしたのは、当然のことだった。同一チームとの6連戦が続く今季。工藤監督は「はじめは大事」と火曜日を千賀に託していくつもりだ。

 九州を襲っている豪雨。指揮官は午前8時からテレビのニュースを見つめた。千賀にも地元の知人から連絡があったといい「試合中も雨の音が聞こえた」。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月に甲斐と行ったクラウドファンディングでは700万円以上の支援金が集まった。人を思いやり行動できる千賀だから、被害の中心にいる人が心配だった。だからこそ野球で、元気と勇気を与える。

 「テレビを見てもすごい(雨の)映像が流れている。これ以上、大きな被害が出ないように」

 借金は「1」となり5割復帰にも王手。九州を背負う鷹のエースとして、未来を照らす。(竹村岳)

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