2020.7.1 08:00

【黒田正宏 軍師の断】1点もやれないという悪循環…緩急欠いた阪神・能見

【黒田正宏 軍師の断】

1点もやれないという悪循環…緩急欠いた阪神・能見

特集:
黒田正宏 軍師の断
7回、投球する阪神・能見=ナゴヤドーム(撮影・甘利慈)

7回、投球する阪神・能見=ナゴヤドーム(撮影・甘利慈)【拡大】

 (セ・リーグ、中日5-0阪神、1回戦、中日1勝、30日、ナゴヤD)七回に2番手でマウンドに上がった阪神・能見には力みがあったように見えた。武田の四球、平田の四球の時点で、外に落とすなどの緩急も少なく、珍しいなと感じた。自分のペースにはまってこないまま走者をため、詰まらせるはずのアルモンテへの内角直球が、甘く入った。

 能見は本来であれば、内角を挟みながら、右打ちの外国人打者もうまく打ち取れる投手だ。四球の後の、外国人に対する初球で、ベテランらしくなかった。このチーム状況で、どうしても抑えなくてはと、力みが入ったのだろう。

 ビハインドで終盤を迎え「ここで踏ん張ってくれれば」というところで中継ぎ陣が失点を重ねてしまうゲームが続く。ベンチとしては、能見でそういったものを断ち切ろうと思ったのだろうが、1点も与えられないという悪循環に、能見までもが陥ってしまった。

 まずは打線が大量点を取っていくことが薬だ。そしてリリーフは、1、2点負けている展開でも1、2回をキッチリと抑えられる投手が出てこなくては、軌道に乗っていけない。この投打のチグハグを、一刻も早く解消していかなくてはいけない。(本紙専属評論家)

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