2020.6.26 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】評論家泣かせの選手とのソーシャルディスタンス 遠目からでは判別つかず…

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

評論家泣かせの選手とのソーシャルディスタンス 遠目からでは判別つかず…

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小早川毅彦のベースボールカルテ
小早川毅彦氏

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 楽天-日本ハムのテレビ中継の解説で、23日に仙台へ行ってきた。球場入り口で検温を受け、問診表に記入して入場。待ちに待った開幕の喜びとともに、考えさせられることもあった。

 5月下旬にチーム練習が再開して以降、新型コロナウイルス感染予防のため、チーム関係者以外はグラウンドに足を踏み入れることができない。楽天生命パークの場合、バックネット裏の中段付近に設けられた“見学スペース”で練習を見ることができるが、グラウンドまで距離があった。

 レギュラークラスは遠くからでも、身のこなしや体つきで分かる。問題は背番号が頼りの控え選手や若手。練習着には袖や胸に小さな番号がついているだけで、とても判別できない。動いていると、なおさらだ。

 日本ハムの守備練習で清宮とともに三塁でノックを受け、“本職”の動きをしていた選手、打撃練習で鋭い打球を飛ばしていた選手が気になったが、誰だか分からず、もどかしさを覚えた(あとで前者は谷内、後者は谷口、野村と判明)。今季は出場登録できる人数が2人増え、見慣れない選手がさらに増える。

 もう一つ困ったのは、練習中にグラウンドで首脳陣や選手と話ができないことだ。あいさつがてら、雑談を交えながら本音や裏事情を聞き出すことが、取材につながる。

 開幕直後は試合をやっているだけで満足感がある。パ・リーグは同一カード6連戦など、今季ならではの話題もある。しかし、2、3週間もたつと、解説者はそれだけでは済まなくなる。目の前で起きたプレーは解説できるが、裏事情は想像で話すか、触れないでおくかしかない。

 人脈を生かし、電話で取材しようと思えばできる。だが、電話だと相手に申し訳ない気持ちが先立ち、そうまでして、という気になれない。

 感染防止には、接触を避けることが一番。ようやく開幕できたシーズンを無事に終えるため、今季はこのままグラウンドで取材ができなくても仕方がないと思っている。そこで各球団にお願いがある。せめて新人や若手は遠くから練習を見ても誰だか分かるように、工夫してもらえませんか?(本紙専属評論家)

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