関西も、タイガースが試合をした広島方面も「梅雨入りした模様」だとか。昔は「梅雨入り」と断言して、その後全く雨が降らない年があった。「やっぱりあの日が梅雨入りだった」と後付けなんて年もあった。そういう意味では「した模様」は曖昧で実に都合がいい言葉だ。
明確じゃない、ということは、新型コロナウイルス蔓延による危機的状況でも、山ほどある。たとえば「大阪モデル」と「東京ロードマップ」。今も違いがよく分からない。国が決めたことがあれば、各都道府県が決めたこともあるから、迷うことも多い。
報道陣の各球場での取材方式も、ローカルルールがいっぱい。トラ番サブキャップ安藤理は腹ごしらえのために弁当を買って球場入り。記者席で食べようとしたところ…。
「持ち込んでいいのは軽食だけです」
注意された。マツダスタジアムのルールらしい。カープ担当・柏村翔に「軽食の定義は?」と安藤が尋ねると「お箸を使わないものです」という答え。まさにローカルな決め事だ。おにぎり、サンドイッチはOKだが、うどんやソバはNGか。曖昧だなぁ。安藤は、仕方なく球場の外のベンチでお箸を使って弁当を頬張った。
開幕へ向けて着々のプロ野球だが、高校野球でビッグな発表があった。選抜の出場校に選ばれていた32校を甲子園に招いての交流試合の開催。球児にとっては、いいことに決まっている。
「僕も甲子園を目指した高校球児でしたから、良かったな、と思う半面、ならば夏の大会はできたのでは? と思っちゃいますよね」
安藤の実に素朴な疑問だ。そもそも、5月20日に高野連が「夏の大会中止」を発表したときに「長時間の移動が感染リスク」が中止理由の一つだった。あれから感染拡大は収まりつつあり、状況は変わっているから、開催はいいんだけれど…。
運動部長・大澤謙一郎も中止の一報を聞いたとき「もう少し待って開催可否の判断しても良かったのでは」という持論を展開していた。事実、直後に時の人吉村大阪府知事も「高野連はリスクを取るべき。考え直してもらいたい」と主張したほど。「虎のソナタ」も思います。今、この時期まで中止の決断は先送りしても良かったのでは、と。
すでに各都道府県は、独自の地方大会開催を発表しており、まさにローカルルール乱立の状態。「甲子園の土」を全国の球児にプレゼントする素晴らしいプランも発表されたが、交流戦の32校は、それとは別に「甲子園の土」をゲットできる!? 純粋な球児や、高校野球関係者から叱られそうなので、このへんでやめときますが。
たまには、阪神取材班から離れた、高校野球経験者にも意見を聞きたくなったので、元球児のソフトバンク担当・竹村岳に電話をしてみた。
「そりゃ、良かったと思いますよ。僕は球児以上に、息子に愛情を注いできた父母が、より喜ばれると思います」
大人の回答だったが、どこか元気がない。
「実は夢の中で、某局次長からメチャクチャ叱られたんです。そっちのショックで落ち込んでます」
夢ほど曖昧なものはないだろう。忘れろ!
阪神の練習試合も、忘れよう。