2020.5.21 05:03

西武・松坂「仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意して」 “平成の怪物”が球児救済案

西武・松坂「仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意して」 “平成の怪物”が球児救済案

1998年夏、松坂は京都成章との決勝で無安打無得点を達成。甲子園史に残る名シーンだ

1998年夏、松坂は京都成章との決勝で無安打無得点を達成。甲子園史に残る名シーンだ【拡大】

 西武・松坂大輔投手(39)が20日、夏の甲子園大会の中止が正式に発表されたことを受け「本当の苦しさは当事者にしか分からない」と高校球児への思いを語った。1998年の横浜高時代に春夏連覇を達成した“平成の怪物”は、夢奪われた高校3年生のための救済措置にも言及。新たなプレーの舞台をつくることや、SNSなどを使ったアピール機会の提供など独自の案を披露した。

 22年前の夏。日本全国を感動に包んだ右腕が、思いの丈を口にした。松坂は「選手の皆さんに掛ける言葉は正直、見当たりません。本当の苦しさは当事者にしか分からない。事実をどう受け止め、次に向かうかという問いに答えも見つかりません。甲子園というものは、それだけ大きな存在ですから」と実感を込めた。

 1998年に春夏連覇を果たした“平成の怪物”。夏の決勝でのノーヒットノーランは、もはや伝説だ。それだけに、夢舞台への出場権を失った球児の無念が身にしみていた。できることはないか-。松坂は臆せず提言した。

 「従来の形の地方大会でなくとも、仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意してもらいたい」

 その中で言及したのが、コロナ禍が波及するラグビー界で行われている『#ラグビーを止めるな』プロジェクト。高校3年生のプレー動画集をツイッターにアップし、大学関係者らの目に止めようという支援活動だ。

 これを参考に紅白戦などでのプレーを紹介し、プロ、大学、社会人の関係者に2年半の練習の成果をアピールする場を設けることを松坂は提案。「ネット上のグラウンド」設置を可能にするルール作りに期待した。

 「一つのアイデアであり、本当にちっぽけなこと」としながら「選手の心に寄り添い、アイデアを出し、実行することは大人にできます。『できない』ことを決めるだけではなく『できることは何か…』を考える」と松坂。甲子園で数々の伝説を築き、人生を切り開いてきたからこそ、胸に熱い思いがわき起こる。(樋口航)

★松坂・横浜高時代の甲子園VTR

 3年時の1998年に春夏連続で出場。春は決勝で関大第一(大阪)を完封で下すなど全5試合完投して優勝。夏は準々決勝でPL学園(南大阪)と延長十七回の死闘を演じ、250球を投げ完投勝利。準決勝は0-6から明徳義塾(高知)に逆転勝ち。決勝では京都成章を相手にノーヒットノーランを達成し、史上5校目の春夏連覇を成し遂げた。