2020.5.21 05:01

花咲徳栄・井上主将「甲子園が全てではない」 「埼玉大会」へ鍛錬続ける

花咲徳栄・井上主将「甲子園が全てではない」 「埼玉大会」へ鍛錬続ける

井上は2018年夏の甲子園に1年生で出場。鳴門戦の八回に2点二塁打を放った

井上は2018年夏の甲子園に1年生で出場。鳴門戦の八回に2点二塁打を放った【拡大】

 2017年夏の甲子園大会を制した花咲徳栄(埼玉)の主将、井上朋也内野手(3年)は20日、埼玉・加須市の同校でオンライン取材に応じた。6年連続8度目の出場を目指していた夏の甲子園中止が決まったことを受け「前を向いて頑張っていきたい」とコメント。今秋のドラフト候補は、埼玉県高野連が構想する夏の埼玉大会(仮称)での活躍を目指す。また、連覇が懸かっていた履正社(大阪)など有力校、名門校からも無念の声が相次いだ。

 選抜大会中止決定後の3月19日、埼玉・加須市のグラウンドで選抜旗を手に仮想の入場行進をしてから2カ月。井上は、春に続く悲しい知らせを静かに受け止めた。

 「夏の大会に向けて努力をしてきたことをパフォーマンスできないのは悔しいですが、甲子園が全てではないので、(次の)進路に向けて頑張っていきたい」

 昨年までPL学園に並ぶ歴代3位の5年連続でプロ野球選手を輩出している花咲徳栄。今年、ドラフト候補に期待されているのが、昨秋まで高校通算47本塁打を放った右のスラッガー井上だ。

 選抜大会で通算50号を達成するためティー打撃、フリー打撃で1・5キロの金属バットを振ってパワーアップに努めてきたが、夢は幻に。選抜中止決定後の1カ月は、左翼から右翼までのフェンス際に砂を埋めた約150メートルの“徳栄ビーチ”を走り込み、体力作りに励んだ。しかし、夏の舞台も失われてしまった。

 「常々、高校で一番大事なことは進路決定、そして2番目に甲子園があると言い続けてきた。もう一つの目標があるのだから、前へ向かっていくことを忘れないでやらないといけない」

 岩井隆監督は、自宅にいる生徒に無料通信アプリLINEでこう伝えたことを明かした。埼玉県高野連は代替大会の開催を前向きに検討している。井上は通算50号達成と、その後のドラフト指名を目指し、鍛錬を続ける。(赤堀宏幸)

井上 朋也(いのうえ・ともや)

 2003(平成15)年1月28日生まれ、17歳。大阪・四條畷市出身。小学生時は軟式の畷ファイターズでプレー。四條畷中時代は奈良・生駒ボーイズに所属し、3年夏には全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップに出場。埼玉・花咲徳栄高では1年時から2年連続で夏の甲子園に出場。甲子園通算3試合に出場し、打率・385、0本塁打、2打点。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。