2020.5.20 12:59

【球界ここだけの話(1969)】実戦デビューが見えたヤクルトD1位・奥川恭伸 限られた練習で数々のステップ踏む

【球界ここだけの話(1969)】

実戦デビューが見えたヤクルトD1位・奥川恭伸 限られた練習で数々のステップ踏む

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投球練習する奥川。調整は順調だ(球団提供)

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 次のステップが、ようやく見えてきている。ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜高=の実戦デビューに向けた調整だ。

 当初は5月上旬に打撃投手やシート打撃の登板を予定していたが、チームは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、5月中旬まで自主練習を継続してきた。4月に入り捕手を座らせてのブルペン投球が本格化すると、ほぼ中5日の間隔をキープ。限られた練習しかできないこの期間でも、数々のステップを踏んできている。

 5月3日には戸田球場のマウンドから初めて投球。浜田、長岡らを打席に立たせてマウンドから見える景色、捕手とのサイン交換、変化球の感触など、より実戦に近づけた練習をこなし、直球は自身の最速154キロに迫る151キロを計測した。

 奥川はオンライン取材で「試合で投げる状態まで、焦らずに持っていきたいと思います」と明るい表情で話した。楽天時代に田中将大(現ヤンキース)、則本昂、岸ら日本を代表する右腕と組んできた嶋ともバッテリーを組んだ。40球を受け、オンライン取材で対応した嶋は「もう素晴らしい投手だと思います。正直、イメージしていたよりもはるかに上でした。ブルペンで実際に受けたら球のスピンの効いた感じと、フォークの精度もかなり高いなと思いました」と称賛。奥川も「嶋さんに乗せていただいた」と球団を通じてコメントを寄せ、気持ちよく腕を振った。

 2月の宮崎・西都キャンプから調整過程を見守ってきた池山2軍監督は「球数が増えてきまして(ブルペンでの投球)間隔も試合に合わせての投球になってきている」と説明し、今後について「全体練習が始まらないことには予定が立てられないが、ゲームに投げられる状態になってきている」と語った。

 チームは最短となる6月19日の開幕に備え、5月18日以降はユニホームを着用し投手、野手に分離した練習を継続。今後、チーム練習が再開すれば、奥川の実戦を想定した練習も本格化する。こんな状況だからこそ、打者と真剣勝負で腕を振る姿を見てみたい気持ちは日に日に大きくなっている。(横山尚杜)