昨秋の明治神宮大会準決勝で先発した木沢。最速155キロ右腕はドラフト上位候補として期待されている 東京六大学リーグで通算3勝ながら、キラリと光る逸材だ。慶大・木沢尚文投手(4年)は、最速155キロを誇る本格派右腕。3月13日の日体大とのオープン戦を視察したヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは、高い評価を明かした。
「直球は常時140キロ台後半で、カットボールを有効に使えている。(ドラフト2位指名までの上位)24人には入ってくるでしょう」
木沢はこの試合で6回3安打2失点、9奪三振。四球は1つで、1年ぶりに投球を見た中日・八木スカウトは「見違えた」と目を見張った。
今年の米国キャンプ(2月18日-3月5日、ロサンゼルスほか)で収穫を得たと本人は言う。
「向こうの大学生に打ち込まれて反省したこともあったし、メジャー関係者の考え方、準備の仕方を間接的に聞けた。実際に見られた部分もあるし、ゆとりの持ち方とかを感じられた」
全日本大学選手権中止を受け、東京六大学野球連盟は13日、延期が続いていた春季リーグ戦の開催方針を発表。大学選手権中止で空いた期間を使い、8月に1試合総当たり制で行う準備をする。
慶大は昨秋のリーグ戦を制し、昨年11月の明治神宮大会も優勝。今春から指揮する堀井監督は投手陣について「木沢が軸になってくると思うが、他の4年生で左の佐藤宏樹と長谷部銀次、右の関根智輝、昨年の秋に抜群だった3年生の森田晃介もいる」と説明した。
豊富なタレントの中でも木沢は「僕がやらなきゃ」と自覚十分。チームを勝利に導くことはもちろん、数少ない登板機会でプロ球団へアピールする。(赤堀宏幸)