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【持ち回り編集長】逆境のときこそ吉見が輝く!中日取材歴22年の東海ラジオ・大澤アナが心打たれた男

【持ち回り編集長】

逆境のときこそ吉見が輝く!中日取材歴22年の東海ラジオ・大澤アナが心打たれた男

特集:
プロ野球担当記者 持ち回り編集長
2012年8月15日、吉見がお立ち台で涙

2012年8月15日、吉見がお立ち台で涙【拡大】

 中日担当の須藤佳裕記者(26)が東海ラジオで取材歴22年を誇る大澤広樹アナウンサー(44)を直撃。新型コロナウイルス感染拡大を受けて開幕が遅れるなか、期待する選手にプロ15年目を迎えるベテランの吉見一起投手(35)の名前を挙げ、エールを送った。

 コロナ禍で延期が続いているプロ野球の開幕も少しずつ光が見え始めている。全体練習ができず、難しい調整期間を経て向かうシーズン。ドラゴンズ取材歴22年の大澤アナが期待するのは、ベテラン右腕の吉見だ。

 「吉見選手は勝ち投手になった日、インスタグラムにはお子さんとウイニングボールを手にする写真をアップされる。今年は心温まる一枚をたくさん見たいです」

 逆境に強い姿をその目で見てきた。2012年8月11日、中日で当時2軍投手コーチだった稲葉光雄さんが脳内出血のため、63歳で急逝した。吉見にとって稲葉さんは恩師。教えを「稲葉式」と呼び、そのおかげで「いまの自分がある」と語っていたほどの存在だった。

 稲葉さんの告別式が行われた15日、ナゴヤドームでの巨人戦で先発マウンドに立ったのが吉見だった。このときばかりは「いつもと変わらず同じ気持ちで投げたかったけれど、今回だけは悲しみを抑えながらマウンドに立った」という。負ければマジック点灯を許す一戦で、特別な感情のなか、強力打線を相手に6安打1失点で完投勝利。文句のつけようがない投球で天国へ弔い星を捧げた。実況担当としてこの試合でマイクに向かっていた大澤アナにとっても「改めて精神力の強さを思い知らされる」濃密な2時間30分だった。

 「以前、『子供にはプロ野球選手になってほしくない。つらいから』と言っていた吉見選手ですが、本人はプロ野球選手であり続けるために『いま』を戦っています。Show must go on(ショーは一度始めると、続けなければならない)-。『プロ野球人・吉見』のショーは始まっています」

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  • 中日戦を実況する大澤アナ
  • 稲葉コーチの葬儀、告別式。棺は中日ナインによって運ばれた(左手前は鈴木孝政2軍監督)