2020.5.7 10:00

【プロ注目上位候補】亜大・矢野雅哉、走・守は即戦力 打も急成長

【プロ注目上位候補】

亜大・矢野雅哉、走・守は即戦力 打も急成長

昨秋の東都大学リーグで首位打者となった矢野。今秋のドラフトで上位指名が予想される

昨秋の東都大学リーグで首位打者となった矢野。今秋のドラフトで上位指名が予想される【拡大】

 新型コロナウイルスの感染拡大で試合が開催できていないアマチュア野球界で、本来なら活躍していたはずの注目選手をピックアップする連載の特別編。昨秋の東都大学リーグで首位打者に輝いた、亜大・矢野雅哉内野手(4年)を取り上げる。(取材構成・赤堀宏幸)

 神宮を、遊撃守備と走塁でわかせてきた。守っては、三遊間の深い位置から一塁への強い送球でアウトにする。走っては、二盗、三盗を果敢に試みて成功。2年時に名門・亜大のレギュラーをつかんだときから、プロのスカウトに高く評価されていた。

 「守備、走塁は今でも上(プロ)でいける」。亜大OBで、現役時代は日本ハムと阪神でプレーし、昨年までオリックスの編成副部長だった古屋英夫氏の言葉だ。

 さらに3年となった昨年秋のリーグ戦で41打数17安打3打点、打率・415をマークして首位打者を獲得。同じ名字の矢野監督が率いる阪神の吉野誠スカウトは「もともと選球眼がよかったが、首位打者をとったように打撃での成長がプラスになっている」と、評価を上げたことを明かした。

 近年、以前は守備重視だった捕手や遊撃手も「打てること」が求められている。矢野は50メートルを5秒9で走る俊足と遠投128メートルの強肩が武器。ただ、打撃は左打席から逆方向(左方向)へコンパクトに打てる9番打者、のイメージだった。

 それが強振して右中間にも打てる1番打者、に変わりつつある。日大から中日に進んだ内野手の京田が安定した守備力に加え、打力を徐々に成長させてきたのと重なる。

 昨秋のリーグ戦は中大に勝ち点5の完全優勝を許し、悔しい思いをした。矢野は新チームの主将に就任。今春のリーグ戦は通常開催ができなくなったが、亜大は7季連続でリーグ優勝を逃しており、4年時に頂点を、という思いは強い。

 「主将として、1番打者として、優勝できるようにしたい。持ち味、特に守りと出塁にはこだわっていきたい」。プロに進んでいる多くの先輩を追い、矢野は「プロ一本」と宣言。日々鍛えている。

矢野 雅哉(やの・まさや)

 1998(平成10)年12月10日生まれ、21歳。兵庫県出身。大阪・長吉西中時代は、硬式の大阪平野ボーイズで捕手。育英高3年夏は兵庫大会3回戦敗退。亜大では1年春からベンチ入りし、2年春からレギュラー。東都リーグ通算135打数34安打(打率・251)、7打点。3年秋に首位打者とベストナイン。173センチ、71キロ。右投げ左打ち。兄・幸那(25)は、三菱日立パワーシステムズ内野手。

  • 今春の練習時の矢野。俊足が大きな魅力だ(撮影・赤堀宏幸)
  • 今年の主な高校生、大学生のドラフト候補野手